浦和監督、メンバー選択のポリシーは? “12~16番目”の選手に求める特性を説明
スペイン紙「マルカ」で連載中のコラムでメンバー構成の哲学に言及
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が、母国スペインの大手紙「マルカ」でコラムを連載中だ。最新号では、戦術家と言われる指揮官がどのようにメンバーを選択するか、また日本人に多いタイプや少ないタイプの選手について語っている。
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徳島ヴォルティスを4年間率いてJ1昇格に導き、今季から浦和に就任したロドリゲス監督は、戦術の浸透に時間を費やした開幕当初は苦しい成績だった。しかし、4月に入ると公式戦7試合を5勝1分1敗と一気に好転させた。また、ルヴァンカップでは若手とベテランをミックスした起用で成長を促すなど、チームマネジメントにも卓越した手腕を発揮している。
ハーフタイムを境にシステムを微調整することも多く、試合によって相手を見ながら変化をつけていくロドリゲス監督。チーム全体のメンバー構成について、「常に理由がある。バランスが取れていて、なおかつチーム内での競争がある幅広いチームが必要だ。そして、各ポジションに2人がいるだけでなく、異なる役割で構成される16人の、ポジションを完全にカバーできるメンバーが必要になる」と、その運用方法を語っている。
「例えば、12番目の選手はトップ下ができるといい。4-3-3で始めるとして、トップ下のいないシステムなら彼は12番目になる。またチームが典型的な『9番』のFWとだけでなく、別のタイプのFWともプレーできることを好む。その場合、彼は13番目の位置を取る。14番目と15番目はサイドの選手だ。サイドバックの資質があるか、突破力があるか。そして3バックでプレーする際に、私は完全に中央でプレーできる選手を好む。それは頻繁に使用するリソースになり、彼が16番目だ。
こうやってシーズンを通して、あるいは同じ試合の中でも異なるシステムでプレーできる戦術的な幅広さを持てるチームを構成するようにしている。ポジションが決定したならば、それぞれの選手がポジションにおいて果たすことのできる、特徴的な資質を見ていくことになる」
ロドリゲス監督は一つの明確なシステムを構成する11人だけではなく、バリエーションを作ることを可能にする16人が基本になるという考え方を明らかにした。
浦和でも多くの選手に出場機会を与えながらシーズンを進めているが、その理由の一端には、幅広いタイプの選手を適切に起用する戦術的な幅広さと奥行きを指揮官自身が持ち合わせることがあると言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)