名将ベンゲル、仏王者PSGの“自滅”を批判 「完全に崩壊した」「感情的になった」
CL準決勝第1戦でシティ相手に先制するも、後半に綻びを見せて1-2で敗戦
パリ・サンジェルマン(PSG)は、現地時間28日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦でマンチェスター・シティに1-2で敗れた。元アーセナル指揮官のアーセン・ベンゲル氏は、失点後に感情的になって自ら崩壊していったフランス王者の戦いぶりを酷評している。
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PSGは前半15分、セットプレーからブラジル代表DFマルキーニョスのヘディングが決まり先制に成功。前半を1-0で折り返した。
しかし、後半に入ってチームは徐々に綻びを見せた。同19分にベルギー代表MFケビン・デ・ブライネのアーリークロスがそのままゴールに入って同点とされると、同26分にはアルジェリア代表MFリヤド・マフレズに直接FKを決められ、試合をひっくり返された。その後にセネガル代表MFイドリッサ・ゲイェが退場するなど、踏んだり蹴ったりのPSGはホームで痛恨の黒星となった。
英紙「デイリー・メール」によると、衛星放送「ビーイン・スポーツ」で解説を務めたベンゲル氏は後半に大崩れしたとフランス王者に対して批判を展開。決勝点の場面で、PSGは壁の下を抜かれないために選手を一人壁の後ろに横たえたが、そのうえで壁の隙間を突かれて失点。これについてベンゲル氏は「個人的には2点目のゴールは、このレベルの戦いでは許されないと思っている」と厳しい言葉をぶつけた。
さらに、ベンゲル氏は後半のPSGのゲームの進め方に問題があったとして次のように語っている。
「後半のPSGは守りに入っていて、前に出ていく姿勢がなかった。それはフィジカル的に不可能だったからだろうか? さらに1-1になった後、彼らは完全に崩壊した。彼らは感情的になり、愚かな方法で攻撃に出た」
リードしたまま後半を迎えるも、相手に主導権を奪われ、逆転まで許したPSG。シティ相手に精神的な乱れが敗戦を招いてしまったようだ。アウェーゴールを二つも許し、2季連続の決勝進出に黄色信号が灯っている。