浦和、“21歳差CBコンビ”形成 新人DF、大先輩阿部との相性に手ごたえ「安心感があった」

浦和レッズDF阿部勇樹と今季新加入のDF藤原優大【写真:Getty Images】
浦和レッズDF阿部勇樹と今季新加入のDF藤原優大【写真:Getty Images】

青森山田高から加入した藤原、阿部から「自信を持っていい」とアドバイスを受ける

 浦和レッズは28日、ルヴァンカップ第4節湘南ベルマーレ戦で0-0と引き分けた。スタメンのセンターバックは、今季に青森山田高から加入したルーキーDF藤原優大と、チーム最年長の元日本代表DF阿部勇樹により、“21歳差コンビ”が結成された。

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 浦和はリーグ戦で全試合にコンビを組んでいるDF岩波拓也とDF槙野智章の2人をターンオーバー。1981年生まれでアテネ五輪にも出場し、J1通算500試合を超える、今年9月に40歳を迎える百戦錬磨の阿部と、日韓ワールドカップ(W杯)が開催されていた2002年6月に生まれた藤原という、親子でもおかしくない年齢差のタッグになった。

 試合は湘南のプレスに苦しんだ時間も多く、阿部は後半途中で交代になったものの藤原はフル出場。途中出場した湘南FWウェリントンにも高さで負けないプレーを見せ、その才能の片鱗を見せた。

 藤原は試合後、コンビを組んだ阿部について、「自分は前に強くアタックするタイプで、後ろをしっかりカバーしてくれる。『自信を持っていいよ』と言ってもらえる。ベテランと言える選手の安心感を練習でも感じる。一つ一つ、自分に対する発言や行動に重みがあり、説得力がある。今日もどんどん前に行けと言われていたけれども、思う存分にできる安心感があった。人としての力、そういうものが自分に足りないものであり、阿部選手の素晴らしいところだと思う」と話した。

 藤原は青森山田高では2年時からレギュラーでプレーしていたため、高校選手権などで埼玉スタジアムでのプレー経験はある。しかし、プロとして浦和のホームスタジアムとしての埼玉スタジアムでプレーするのは初めてとなった。

「埼玉スタジアムという舞台で浦和レッズのエンブレムをつけてピッチに立てたことが感慨深かった。やっとここまで来たか、今日に自分の良さを出せなかったら、何をやってきたのかという、ここで一発やってやろうという気持ちだった。ファンのいる埼玉スタジアムは素晴らしかった。リーグ戦に出場している選手は週に1回ここに立ってプレーできているのは幸せだと思うし、1日でも早くそのピッチに立って毎週戦い続けたいと思った」

 近い将来から浦和の最終ラインを担うと期待される逸材である藤原にとって、浦和の良い時期も悪い時期も知り、ボランチや最終ラインからチームをまとめ上げてきた阿部と組んで出場する試合には記録に残るだけでない得るものがあったようだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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