「あくまでも自分は脇役」 “雑草系”実況アナ、根底にあるサッカーへの深い愛情
電車の中でもサッカー観戦、仕事の準備は「サッカーに失礼だから、徹底的にやる」
――桑原さんはJリーグだけでなく、国外のリーグ戦の実況も多く担当されています。当然、中継の準備として情報収集は欠かせないところだと思いますが、準備にはどのくらいの時間をかけていますか?
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「普段は、時間の許す限り試合を見たり、資料をまとめたりしていますね。家ではほとんどサッカーの映像しか流れていません(笑)」
――そうなると仕事を終えて帰宅してからすぐに別の試合を見て、また次の仕事へ向かうというような流れですか?
「仕事帰りに電車の中で見ていることも多いです(笑)。サッカーの世界は変化が早いですからね。戦術的なことも、チームの生の情報も毎週変わっていく。そこにちゃんと時系列でついていくためには、多くの時間をかけないと置いていかれてしまうんです」
――「準備がすべて」という言葉がありますけど、そこを本当に徹底されていますね。
「正直、多少は準備を減らすこともできると思います。でも、それでは視聴者の方々に失礼ですし、サッカーに対しても失礼だという思いがあります。あと、しっかりと準備をしていないと自分が不安になってしまうところもありますね。結構、小心者なんですよ(笑)。
仕事の準備をしていない時も自分でボールを蹴ったりしているので、本当に生活の大部分がサッカーですね。たまに完全なオフの日も作れるんですけど、そういう時も、“仕事の準備のために見ることができていなかった、自分の見たい試合”を見たりしています。友人と会ったりしても、友人もサッカー好きが多いので、結局サッカーの話をしたりしています(笑)」
――本当にサッカー一色ですね(笑)。試合を見る以外では、他にどのような準備をされていますか?
「自分で選手に関する資料をまとめたり、サッカーのニュースを調べる時間も多いです。僕らは華やかな世界に見られがちですけど、普段やっていることはとても地味なんです。中継が立て込んでいる時は、本当に地味な準備の作業に追われていますよ」