ウーデゴール、レアル復帰へ…プレミア移籍を現地否定 「オファーに耳を傾けない」
アーセナルが獲得熱望との報道も、「レンタル終了後にレアル帰還」とスペイン紙が見解
ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールはレアル・マドリードで出番が得られず、今年1月にアーセナルに期限付き移籍したが、来季のチームには不可欠な存在と考えられているようだ。スペイン紙「AS」によれば、レアルのジネディーヌ・ジダン監督は今季途中でのウーデゴールの移籍を後悔しているという。
オランダのヘーレンフェーンとフィテッセ、スペインのレアル・ソシエダへのレンタル移籍を繰り返して経験を積んだウーデゴール。今季はレアルのトップチームでいよいよレギュラー争いが期待されていたが、思ったように出番を手にすることはできなかった。出場機会を求めた22歳は、レアル加入後4度目の期限付き移籍でアーセナルへ渡った。すぐにチームに順応し、アーセナルは完全移籍に向けて動くと報じられている。
しかし、レアルはウーデゴールを手放すつもりはないという。記事によれば、ウーデゴールの移籍によってクロアチア代表MFルカ・モドリッチとドイツ代表MFトニ・クロースの代役が不在になり、今季は2人のベテランへの負担が増加したとされている。
ここまでクロースは2923分間、モドリッチは3205分間プレーしており、疲労が溜まっている。ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデの負傷があったことも考えると、ウーデゴールはチームに残すべきだったと指摘され、ジダン監督もクラブに残留をプッシュしていたという。
確かにジダン監督はウーデゴールを積極的に起用していなかったが、それは昨季プレーしたR・ソシエダとは戦術や選手に与えられる役割が大きく異なり、序盤戦は適応の期間だったからだ。今季終了後にはあらため重要な戦力としてチームに迎えられることになりそうだ。
AS紙は「クラブはウーデゴールを短期、中期、長期に渡りプロジェクトの重要なピースとして期待している。彼らは今でもこのノルウェー人が世界最高の選手の1人になると信じている」とした上で、「彼らは次の夏に彼に対するオファーに耳を傾けることはないだろう」と完全移籍の可能性を否定している。
ウーデゴールは2015年1月にレアル加入し、それから6年以上の月日が経った。来シーズンこそついにレアルで覚醒の時を迎えるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)