クロップが「勝手にしろ、クソったれ!」 “大ゲンカの舞台裏”をシティMFが告白
ギュンドアン、クロップ監督を“激怒”させたドルトムント時代のエピソードを回想
マンチェスター・シティとリバプールは近年、プレミアリーグ最大のライバル関係を築いてきた。シティで主力を担うドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンとリバプールの指揮官を務めるユルゲン・クロップ監督はドルトムント時代の師弟関係にあるが、当時の大ゲンカの舞台裏を明かしている。
現在プレミア首位を快走するシティで一際輝きを放っているのがギュンドアンだ。中盤が主戦場ながら今季リーグ戦12ゴールを決めており、“偽9番”として最前線に配置される機会も増えている。シティに加入する以前には、11年から5シーズンに渡ってドルトムントでプレーし、その間、現在リバプールを率いるクロップ監督とも共闘。当時の舞台裏について、プロのアスリートからの一人称ストーリーを公開するメディアプラットフォーム「The Players’ Tribune」に寄稿したエピソードを、英紙「ザ・サン」が取り上げている。
ギュンドアンは「些細なミスが、大きなトラブルに発展することもある。僕にも経験がある。あのユルゲン・クロップを怒らせたことがあるからね。本当、激怒していたよ」と回想。当時のドルトムントは練習前に体のどこかに違和感があった場合、事前にチームドクターに報告しなければならないというルールがあったとのことだが、ギュンドアンはそれを無視して報告を怠ってしまった過去を振り返っている。
「練習の1時間前に、念のためドクターにハムストリングを確認してもらった。そこにユルゲンがやってきて、明らかに不満そうだった。僕が間違っていたのは自分でも分かっていたが、その場を切り抜けようとした。ユルゲンはリスクを冒すことはできないと言い続け、僕は練習できると言い続けた」
ギュンドアンは自身の報告ミスを自覚しながらも、後に引けない状態で意固地な姿勢を見せ続けた。「すると、彼がブチギレたんだ。目を剥いて、歯を食いしばった彼を皆さんもご存知の通りだろう。そんな表情で僕にこう怒鳴ったんだ。『勝手にしろ、クソったれ!』とね。そして、ドアを叩き閉めて去っていった」と、大ゲンカに発展したことを明かしている。それでも、その後のクロップ監督の対応に驚きを感じたという。