ミラン監督が本田ら攻撃陣の”遅さ”に苦言 「パススピードとテンポがなければ難しい」

本田の序盤の奮闘を評価したブロッキ監督だが、低調な試合運びに不満抱く

 ACミランのクリスティアン・ブロッキ監督は、7日の敵地ボローニャ戦にトップ下として3試合連続で先発出場した日本代表FW本田圭佑の、試合序盤の奮闘を評価する一方、本田を含む攻撃陣のパススピードや展開の遅さに苦言を呈した。本田は後半39分までプレーし、試合は1-0で勝利した。

 ミランは前半12分に相手に退場者が出て数的優位な状況となるなかで、同40分にFWルイス・アドリアーノが獲得したPKをFWカルロス・バッカが決めて先制に成功した。だが、チームは全体的に低調な試合運びで、追加点を奪うことなくゲームを終えている。

 就任後、格下との連戦が続くなか、4試合で2勝目を手にしたブロッキ監督は、試合後の会見で攻撃陣に対して苦言を呈した。

「選手たちの士気を高めるためにも、勝ち点3を獲得することが大切だった。試合開始時には本田がいい調子で、2、3回のゴールチャンスを作っていた。相手は10人になって、自陣に下がっていた。我々は局面を打開しなければならなかったが、練習で慣れていない。スペースを塞ぐチームとの対戦で中盤は潰れていた。本田とルイス・アドリアーノはスペースを広げようと必死だったが、パススピードとテンポがなければ難しかった」

 退場者を出し、自陣に引いた相手を攻略するのが難しかったことを認めた上で、本田を含む攻撃陣の崩しの局面でのパススピード、テンポの欠如を、ブロッキ監督は追加点が奪えなかった理由として挙げていた。

 

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