伊東はカップ戦決勝の相手を「最も不安にさせた男」 ヘンク優勝の立役者と現地称賛
ベルギー杯決勝で先制点、スタンダールを2-1で破り8年ぶりの優勝に貢献
ベルギー1部ヘンクの日本代表MF伊東純也は、現地時間25日に行われたスタンダール・リエージュとのベルギーカップ決勝でゴールを決めてチームの2-1での勝利に貢献したが、現地メディアは相手にとって最も脅威になっていた選手として取り上げ、そのパフォーマンスを絶賛している。
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同試合に右サイドハーフとして先発した伊東は、0-0で迎えた後半3分にMFテオ・ボンゴンダのスルーパスに反応して相手ディフェンスラインの背後に抜け出し、GKの動きを見極めて冷静にゴール右隅にシュートを決めて貴重な先制点をチームにもたらした。その後、ヘンクは試合終盤の後半35分にもボンゴンダが追加点を奪い、その後1点を返されたもののそのまま逃げ切って2-1で勝利。2013年以来、8年ぶり5度目の国内カップ戦優勝を達成した。
ベルギーメディア「Voetbalkrant」は、同試合に関する記事の冒頭で伊東を「スタンダール(リエージュ)を最も不安にさせた男」と紹介。「リエージュの選手たちは、左サイドバックのDFニコラス・ガボリーだけでは伊東を抑えられないことに試合開始5分で気づき、その後はMFサムエル・バスティアンがガボリーのサポートに回らなくてはいけなかった」と、サイドでの1対1の攻防で相手を圧倒していた伊東のパフォーマンスを称えた。そして先制点の場面についても、「リエージュのDFヒューゴ・シクェットがミスを犯した後、伊東はボールとともに走り出し、リエージュの選手たちが伊東を再び見つけた時には彼はもうゴールを決めてしまっていた」と描写している。
ベルギーカップ優勝によって来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を確保したヘンクだが、5月1日から始まるベルギーリーグのレギュラーシーズン上位4チームによる優勝決定プレーオフで2位以内に入れば、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)への出場権(1位は本大会、2位は予備選3回戦から出場)も得られる。伊東自身もリエージュ戦後、現地メディアの取材に応じ「チャンピオンズリーグへの出場権を取りたい。それが僕らの次の目標」とコメントし、世界最高峰の舞台への挑戦権獲得に意欲を燃やしている。シーズンも佳境に差しかかるなか、ヘンクのキープレーヤーとして伊東にはさらなる注目が集まりそうだ。