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4-4-2新布陣に戸惑いを見せたドルトムント香川 16戦ぶり黒星に「前半は特にやりづらかった」
対峙した長谷部の守備にも苦心
本職のトップ下とはいえ普段とは並びの形も違い、香川は「メリットを生かそうと思いましたけど、なかなかやはり難しかったですね」と、監督の采配と新戦術に戸惑いも見せていた。サイド攻撃から起点を作りたかったというが、3トップに比べて中央に人が集まりやすい2トップのシステムでは、その思惑はうまくいかなかった。「低い位置を取らざるを得なかったですし、相手も速攻があったので、そういう意味ではもうちょっとワイドに起点をどこかで作ってやらないと、こういうチームはなかなか中が空かないですし、前半の戦い方は難しかったですね。うまくいってなかったです」と、攻撃の停滞を嘆いていた。
コンパクトな守備ブロックを作るフランクフルトの守備を前に、相手DFとMFの間でパスを引き出し、攻撃の起点となる得意のプレーは影を潜めた。「ボールを受けても(フランクフルトの)センターバックとハセ(長谷部)さんとね、相手のダブルボランチが、1タッチした後すぐに狙いに来る」と、対峙した日本代表MF長谷部誠の守備にも手を焼いた。
「やはりちょっとでもコントロールやタッチが崩れるとボールを失う可能性があったので、あまり受けるチャンスはなかったですし。受けても効果的なプレーはなかなかできなかったんで。前半は特にやりづらかったですね」
最近7試合で5得点と好調を維持していた香川だが、この日は不発に終わった。バイエルンがインゴルシュタットに2-1で勝利し、2011-12シーズン以来のリーグタイトルも夢と消えた。前半戦だけで4得点7アシストと躍動しながら一時は出番を失うというシーズンを送った香川。通算では9得点9アシスト。次節の今季ラストゲームで、得点、アシストとも二桁に乗せるような活躍を期待したいところだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images