浦和、今季初の3ゴールで逆転勝利 MF田中達也が古巣相手に決勝弾で決着
1点ビハインドで前半を折り返すも、後半に2ゴールを挙げて今季リーグ戦初の逆転勝利
浦和レッズは25日、ホームでのJ1リーグ第11節で大分トリニータを3-2で撃破。昨季まで大分に所属したMF田中達也が、古巣対決で決勝ゴールを決めた。
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浦和は前節のセレッソ大阪戦(0-1)で連勝が「3」でストップ。一方の大分はリーグ開幕3試合を1勝2分で入ったものの、そこから6連敗と苦しんでいる状況での激突になった。
ゲームは開始わずか3分で動いた。浦和はペナルティーエリア付近でFW杉本健勇がボールを収めると、フォローしてきたDF山中亮輔に戻す。山中は中央に丁寧なボールを浮かせると、そこには最終ラインから攻撃参加したDF西大伍が走り込み、右足ボレーを決めた。今季ヴィッセル神戸から移籍してきた西は浦和初ゴールとなり、サイドバックのラストパスをサイドバックが決めた。
しかし、それから浦和の攻撃は徐々にミスが増えていった。大分は5バックになる形をベースに浦和へプレッシャーをかけ、速い攻撃を仕掛けた。前半24分には、左サイドからの攻撃で中央に入ったボールをMF町田也真人が蹴り込んで同点。さらに同41分には、大分の縦パスを浦和DF槙野智章がカットしたものがそのまま町田のところへこぼれ、それを蹴り込んで大分が2-1と逆転してハーフタイムを迎えた。
浦和のリカルド・ロドリゲス監督は後半開始から杉本に代えてMF伊藤敦樹を投入。前線を1トップに変更してマイボールを安定させた。前半に比べて敵陣深くまで入ることが増えたなかで、飲水タイムとなった同24分にはMF田中達也とFW興梠慎三も投入してゴールを狙いにかかった。
すると浦和は後半30分、セットプレーの二次攻撃でMF小泉佳穂が相手の最終ライン背後へ曲がり落ちるクロスを供給すると、槙野が体を懸命に伸ばしたボレーで決めて2-2の同点となった。
そして後半36分、浦和は自陣左サイドで途中出場のMF汰木康也がボールをキープすると、交代で左サイドバックに下がったMF明本考浩にパス。明本は一気に縦へドリブルで駆け上がるとゴール目にグラウンダーのボールを出し、そこに小泉が走り込んだ。小泉はシュートを打ち切れなかったが、こぼれ球を田中が蹴り込んでついに勝ち越し。昨季まで大分に所属していた田中の古巣対決で決めた浦和加入後の初ゴールが決勝点になった。
浦和は今季初の3得点、リーグ戦では初の逆転勝利で勝ち点を17に伸ばした。一方の大分は久しぶりの勝利に近づいたものの、7連敗となった。