“女子プロ”WEリーグがプレシーズン開幕 浦和、代表選手のコンディション調整に課題

浦和DF南萌華【※画像はスクリーンショットです】
浦和DF南萌華【※画像はスクリーンショットです】

「いかに合わせられるか。1試合、1試合のゲームが大事になる」(南萌華)

 今年は夏に東京五輪が開催される予定であるものの、国内組は例年よりもかなり遅い4月末に対外試合が始まり、それも昇格や降格といった結果へのプレッシャーが掛かる試合ではない異例のスケジュールになった。このプレシーズンマッチも、現時点で発表されているのは6月中旬までに各チームが4試合前後という試合数と、3月末の開幕からほぼ週に1試合ペースでリーグ戦を消化していたのとはかなり違いがある。

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 なでしこジャパンは3月に国際親善試合を2試合行ったが、多くのメンバーを送り出した浦和の楠瀬監督は、「代表に呼ばれたメンバーとそうでない選手のコンディションを合わせるのに気を使う。先日に合宿をしてようやく代表組と一緒にプレーできた」と実情を話すなど、各クラブとの間で選手の負担も大きい。

 3月の代表戦に参加した浦和DF南萌華は、「今日の感覚としては、全体としてコンディションが一番良いわけではないと感じた。代表に行っていてチームと合わせる時間も足りなかったと思う。試合の数が今まで以上に少ないと思う。その中でいかに合わせられるか。1試合、1試合のゲームが大事になる」と、その日程について語った。

 1542人の観衆を集めた試合を終え、浦和MF栗島朱里は「コロナ禍にかかわらず1500人もの方に来てもらえた。もう一度スタジアムに足を運んでいただけるか。そういうプレーをしないといけない」とも話した。大きく捉えての課題も見られるが、五輪を経ての秋開幕に向けて日本女子サッカーは新たな一歩を踏み出した。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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