絶対王者バイエルンが史上初のブンデス4連覇 今季で退任の名将ペップに花道

チームに植え付けたポゼッション

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ではアトレチコ・マドリードに惜敗し、3年連続で欧州制覇という野望を叶えられなかったグアルディオラ監督。前任者のユップ・ハインケス元監督が成し遂げたCL制覇を成し遂げられなかったことから、自らのミュンヘンでの3年間を「失敗」と自虐的に語った。だが、確固たる手腕は見せた、バイエルンにポゼッションを植え付け、ドイツ国内で圧倒的な強さを見せた。

 オランダ代表MFアリエン・ロッベン、MFフランク・リベリーという両エースが故障で戦線離脱する中、今季シャフタール・ドネツクから獲得したブラジル代表FWドウグラス・コスタ、ユベントスから獲得したフランス代表FWキングスレー・コマンら新戦力が躍動。1トップのレバンドフスキは公式戦41得点を挙げる活躍で、欧州屈指のストライカーに成長した。

 リーグ優勝は決まったバイエルンだが、まだ2冠の可能性が残されている。DFBポカールの決勝戦では日本代表MF香川真司の所属するドルトムントと対戦することになる。

 花道を飾ろうとしているペップ監督というカリスマが去るが、来季の体制も盤石だ。ドルトムントからドイツ代表DFマッツ・フンメルスを引き抜き、ローマから現役最強FKキッカーの誉れ高いボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFピヤニッチやアーセナルのチリ代表FWアレクシス・サンチェスの獲得に動いていると報じられるなど、さらなる補強に着手している。

 

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