「恐ろしい光景」 名門シャルケの選手襲撃…ファン暴徒化の“決定的瞬間”に海外騒然
2部降格決定後、地元に帰還した選手が一部ファンから暴行…警察介入の騒ぎに発展
ドイツの名門シャルケは、20日のブンデスリーガ第30節ビーレフェルト戦を0-1で落とし来季の2部降格が決まった。ブンデスリーガ7度の優勝を誇るクラブの失態に一部ファンは怒りを抑えられなかったようで、海外メディアは選手が暴徒化したファンに襲われたシーンを「恐ろしい光景」と驚きを持って報じている。
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シャルケは国内リーグ7度、DFBポカール5度の優勝の優勝を誇る名門で、1996-97シーズンにはUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)を制覇した。かつて元日本代表DF内田篤人氏も8シーズンに渡ってプレーし、10-11シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でクラブ史上初の4強進出も果たしたが、直近のブンデスリーガでは昨季が12位、一昨季が14位と低迷。今季もシーズン序盤から苦戦し、4試合を残して90-91シーズン以来、30年ぶりの降格が決まった。
クラブの失態にファンは黙っていられなかった。ドイツメディア「Hersfelder Zeitung」の報道によると、敵地でのビーレフェルト戦を終え、深夜にゲルセンキルヘンに到着した選手たちを500~600人のファンが出迎えたなか、怒りに満ちた一部ファンが暴徒化。選手数人に対し暴行が加えられ、100人の警察が介入する騒ぎに発展したという。
SNS上では選手がサポーター集団から逃げ惑う映像が拡散。この決定的瞬間に対し「Hersfelder Zeitung」が「降格後に暴徒が自軍の選手を追い詰める」と注目すれば、米スポーツ専門局「ESPN」のスポーツ情報番組「スポーツセンター」公式ツイッターは襲撃シーンの動画を添え「ドイツで起きた恐ろしい光景:2部リーグに降格したシャルケの選手たちは、自軍のファンから攻撃を受け、逃げ惑った」と驚きを持って報じている。
一部ファンの暴挙を受けて、クラブは「ブンデスリーガ2部への降格に対する不満や怒りは理解できるが、クラブとしては選手やスタッフを物理的に危険にさらすことは決して許されない」と声明を発表。シャルケにとっては、まさに悪夢のシーズンとなった。