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「卑劣な泥仕合」 欧州スーパーリーグとUEFAの対立をミランサポーターが痛烈批判
現在の状況を生んだのは行き過ぎた商業主義、拝金主義と指摘
「チャンピオンズカップを犠牲にチャンピオンズリーグが作られた90年代までサッカーは人々のものだった。一部クラブの会長がチケット代を高額にしても、選手の給料がとんでもない金額になっても、その代理人の動きを止めようとしなくても、それがTV放映権料でしか維持できなくなっても、選手とサポーターの関係が禁止されても、スーパーカップを別の大陸でやっても、数日前に試合日程が変わっても、試合のために飛行機を予約した人が損をしても、政治的な力関係で一部クラブが罰せられ、一部は助かっても、サッカーは人々のものだった。
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11月に開催されてクラブのスケジュールがグチャグチャになると分かっていて、2022年のワールドカップをカタールでやると決定された時でさえ、サッカーは人々のものだった。カタールは、スタジアムの建設に貢献した労働者に対する無数の人権侵害で、あるいは非人道的な労働条件で、約6500人の犠牲者を出したとして告発されている。これについてFIFAは無関心なくせに、普段は社会問題に敏感なのは奇妙な組織だと言わざるを得ない。
サッカーを人気のあるゲームから、純粋に大きなビジネスツールに導いた何十年もの行為と比べ、サッカー界のトップによる言葉に絶対的な矛盾があるのを示すために他の多くの例を挙げることもできる。サッカーはもっと昔に、すべてのレベルや各国連盟、クラブ、監督、選手でゼロから見直されなければならなかった。スーパーリーグは新たに生まれた別の汚物だが、サッカーをもはや後戻りできない今の時点に持ってきた人々も変わらない。レトリックと道徳の卑劣な泥仕合はそのくらいにしておいてくれ。
お金がなくなったら、お互いに軽蔑し合うのは結構だが、そのために『ファンのため』なんて言葉を使わないでくれ。豚野郎ども!」
スーパーリーグ構想について、ペレス会長自身が「新たなシステムでサッカー界を救う金が生まれる」と話した。一方で、その救いが必要な状況に導いたのは、そもそもの行き過ぎた商業主義、拝金主義であり、それに同調、あるいは主導してきたUEFAやFIFAとのやり合いは「同じ穴の狢」という思いが見える。そのうえで、自身の正当性を主張するために、自分たちが利用されることについての批判が展開されていた。
欧州で移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者は、すでにミランも脱退に向けた正式書類の作成に入ったとレポートしていたが、ミランのサポーターグループはその創設クラブに自分たちが愛するクラブが名を連ねたことだけではなく、より広い意味での意見を表明している。
(FOOTBALL ZONE編集部)