欧州スーパーリーグ創設が波紋…リバプールMFミルナー反発 「実現しないことを願う」
リーズ戦後のインタビューで、欧州スーパーリーグに反対の立場を強調
欧州の強豪12クラブが創設合意を発表した「欧州スーパーリーグ」について、現役選手が見解を述べた。現地時間19日に行われたプレミアリーグ第32節リーズ・ユナイテッド対リバプール(1-1)の試合後、リバプールの元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーが「気に入らないし、実現しないことを願っている」と英衛星放送「スカイ・スポーツ」に語ったことを、米大手スポーツサイト「ESPN」など複数の海外メディアが報じている。
欧州スーパーリーグにはイングランド(リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、トッテナム)、スペイン(レアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリード)イタリア(ユベントス、インテル、ACミラン)の名門クラブ12チームと追加3クラブ(未定)が固定された創設メンバーとして参加し、そこに前シーズンの成績に応じた5チームを加えた20チームでの開催を計画。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)に代わる大会としての実施を目指すとされる。
トップレベルの選手たちが競うハイレベルの大会と位置づけられる一方、創設合意の発表を受けて国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)が大反発。出場選手たちは各国リーグや欧州での試合、さらには国際大会などへの出場が禁止されると警告しており、欧州スーパーリーグ創設メンバーのレアル、シティ、チェルシーに関しては、今季CLから追放される可能性が指摘されるなど、波紋を広げている。
ビッグクラブ主導で動いた今回の決定を受け、選手たちも困惑を隠せない。現地時間19日に行われたプレミアリーグのリーズ戦後、「スカイ・スポーツ」のインタビューに応じたリバプールMFミルナーは欧州スーパーリーグ創設について「誰もが思っているように、解決しなければならない問題はたくさんある。一個人の意見を述べることしかできないが、気に入らないし、実現しないことを願っている」と述べ、反対の立場を示した。
「ESPN」によると、ミルナーはユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス、シティの同DFジョアン・カンセロと並んで、スーパーリーグ創設クラブの選手の中で、スーパーリーグに反対の立場を取った最初の選手の1人だという。創設合意を巡って、リーズ対リバプールの試合前にはリバプールのファングループが反対デモを行うなど混乱が生じており、この一件の余波はしばらく続きそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)