東京五輪世代FW、21歳でなぜクロアチア移籍を決断? 「自分が試されている気がした」
クロアチアから欧州のトップへ、原が思い描くステップアップ「勇気をもらえる」
クロアチアへ渡り、気づいたこともあった。日本で揉まれてきた経験の大きさだ。
「Jリーグは足下の技術が高いと気づかされた。クロアチアもまた違った良さでスピードや強さがあるなかで、Jリーグは戦術や足下が際立っているというイメージ」
原自身、欧州でのステップアップを視野に入れている。同世代ではMF久保建英(ヘタフェ)がスペイン、MF堂安律(ビーレフェルト)がドイツ、DF冨安健洋(ボローニャ)がイタリアの1部でプレー。DF板倉滉(フローニンゲン)やMF中山雄太(ズウォレ)、MF三好康児(アントワープ)らオランダ、ほかにもベルギーやポルトガルなど欧州で活躍している。原もトップへ上り詰める野心を燃やす。
「クロアチアからいろんな選手が欧州のトップリーグに行っているということで、自分自身も勇気をもらえるし、ここで頑張ればどんどんいけるというのはクロアチアリーグのいいところだと思う。リーグ自体のレベルもどんどん上がっていくと思う」
現地時間14日にはフルヴァツキ・ノゴメトニ・クプ(カップ戦)の準決勝リエカ戦に臨み、原はチーム2点目のゴールを奪って3-2の勝利に貢献。「イストラを勝たせて新たな歴史に名を刻みたい」と語っていた言葉どおりの活躍を見せ、移籍1年目で決勝の舞台に辿り着いたストライカーは、強い意志と覚悟を持ってクロアチアの地で戦い続けている。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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