南野拓実と香川真司の“相違点”は? 元日本代表DFが指摘「実は共存したほうが面白い」
南野のチェルシー戦のゴールを称賛「日本人選手でもそうそういない」
また栗原氏は、南野が今季のプレミアで屈指の守備力を誇るチェルシー相手に決めたゴールにも注目。スルーパスに対し、チェルシー守備陣の間隙を突いた抜け出しから、ゴール目前でのキックフェイントで相手DFセサル・アスピリクエタとGKエドゥアール・メンディのバランスを崩すと、右足アウトサイドで落ち着いてネットへと流し込んだ。2月のプレミアリーグ月間最優秀ゴール候補リスト入りを果たすほどの華麗な一撃となった。
「心に余裕と自信がないとできない。本当は『新天地で結果を出さないと。とにかくゴールが欲しい』と内心では思っているはずなのに、それでもこの落ち着きを見せられるのは、南野の立派な武器だと思う。1対1になった場面で、相手DFがスライディングで飛び込んでくると冷静に予測できているということだし、そのまま蹴っていたら、たぶんアスピリクエタは届いていた。相手DFのクオリティーも逆手に取っている」
栗原氏は「あの舞台、あの局面で、あのプレーを選択できる強心臓の持ち主は、日本人選手でもそうそういないと思うし、ああやってゴール前で落ち着いて剥がすプレーは、真司も得意としている。セレッソイズムというか、2人とも『さすが日本の10番は違うよな』と思わせられる」と、南野と香川が世界の舞台で見せてきたパフォーマンスに称賛の言葉を送っていた。