欧州で同時に輝けない本田と香川 日本代表の二大エースが揃って活躍する確率は衝撃の「6.7%」
今季のリーグ戦で不思議とシンクロしない両雄のパフォーマンス
ACミランのFW本田圭佑とドルトムントのMF香川真司は、日本代表の攻撃陣をけん引する大きな存在として君臨している。しかし、この2人は今季の所属クラブにおいては不思議なことに、同じタイミングで行われるリーグ戦の試合で揃って活躍することがあまりにも少ない印象がある。今季のリーグ戦での出場記録を元に検証すると、2人が同時に活躍する確率が10%未満という衝撃の数字が浮かび上がっている。
もちろん、試合における選手のパフォーマンスやチームへの貢献度を、一つの枠組みにはめて単純に比較するのは強引ではあるものの、今回は以下の2つの基準を設けて「活躍」と定義した。
①スタメン出場して75分間以上プレー、チームが勝利した場合
②出場時間、試合結果を問わず、得点かアシストをマークした場合
2人の今季の出場記録を表にまとめ、2つの基準で照らし合わせていくと、黄色で塗られたところが「活躍」した試合となる。
シーズン序盤は香川の独壇場になった。本田がレギュラーポジションの確保に苦しむのを尻目に、香川はドルトムント攻撃陣の一角として、FWピエール=エメリク・オーバメヤン、MFマルコ・ロイス、MFヘンリク・ムヒタリアンとともに“ファンタスティック4”を形成し、コンスタントにスタメン出場を続けていった。得点シーンにも多く絡み、チームもリーグ2位の座を確固たるものとした。
そうしたなかで、今季最初となる両者揃い踏みとなったのが、昨年9月19日と20日のゲームだった。19日に本田がパレルモ戦に先発して79分間プレーし、3-2での勝利に貢献すると、翌20日に香川がレバークーゼン戦でフル出場して1得点1アシストを決め、3-0の勝利に貢献した。