日本サッカーファンの”観戦マナー”に海外注目 「五輪での期待を示している」

日本サッカーファンの観戦マナーに海外注目(写真はイメージです)【写真:小林 靖】
日本サッカーファンの観戦マナーに海外注目(写真はイメージです)【写真:小林 靖】

コロナ禍のJ観戦時における日本人ファンの振る舞いにブラジルメディアが注目

 Jリーグは現在、新型コロナウイルス感染症対策として、観客数や応援スタイルに制限を設けて試合を開催している。日本のスタジアムにおける健康管理のプロトコルが機能しているか否かは、今夏に開催予定の東京五輪に影響を及ぼすものとして注目されるなか、海外メディアは「日本のサッカーの静かな観衆は、五輪での一般市民の期待を示している」と言及した。

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 新型コロナの感染拡大によりJリーグは現在、スタジアムへの入場者数に制限を設けたり、観客のマナーについては声出しやタオルマフラーや旗を振るなどといった応援スタイルを禁止したりと、感染予防策を講じて各試合を実施。このプロトコル下において観客がどのような対応を示すかは、五輪開催への信用にもつながってくる。

 そうしたなか、ブラジルメディア「Folha PE」はコロナ禍における日本サッカーファンの観戦マナーに注目。「日本のサッカーの静かな観衆は、五輪での一般市民の期待を示している」と見出しが打たれた記事では、記者が実際にJリーグの試合に赴き、ファンの振る舞いに言及したレポートを掲載している。

 記事によると、同メディアの記者は14日に豊田スタジアムで行われたJ1リーグ第19節名古屋グランパス対サンフレッチェ広島戦(1-0)を観戦。前半22分、名古屋DF丸山祐市がコーナーキックから先制点を奪ったシーンでのファンの対応については「私の目に映っていたのは、厳格に従順な観客の姿だった。叫ぶことも、熱狂的に祝うこともなかった。全員が着席しているファンの拍手がなければ、ゴールはビジターチームが決めたものと思われた」と綴っている。

 記事の中で記者は、日本で行われた音楽ライブに参加した際のエピソードを引き合いに「立っていることは禁じられていたが当時、何百人もの日本人がいる中で、私だけがそのルールに従わなかった。曲を聴くためには、踊ることができないなんてありえないと考えたからだ」と、日本人がマナーを守る気質があることを指摘している。

 今回の観戦時には「マスクをしていない、あるいは鼻を出しているファンを5、6人見かけたが、彼らに注意はなかった。それが唯一の欠点だったのかもしれない」との見解も述べていたが、同記者にはルールに従う日本人ファンの姿が印象的だったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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