ユナイテッド、サンチョに再接近の可能性…ドルトムントが危惧する「巧妙な作戦」
サンチョ獲得を巡る関心の低下は「意図的」? ユナイテッドのスタンスに英紙言及
マンチェスター・ユナイテッドは昨夏、ドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョ獲得を目指したものの合意に至らなかった。それから同選手のユナイテッド移籍の可能性はあまり話題に上がらなくなったが、ドルトムント側はユナイテッドがサンチョ獲得を諦めたとは思っていないようだ。英紙「デイリー・スター」が伝えている。
ドルトムントで大ブレークを遂げ、イングランド代表にも定着したサンチョ。2019-20シーズンのブンデスリーガでは17得点17アシストと出色のパフォーマンスを見せた。そんなサンチョをオレ・グンナー・スールシャール監督は昨夏のNo.1ターゲットとして狙いを定め、ユナイテッド入りも盛んに報じられていたが、ドルトムントはサンチョの価格を1億800万ポンド(約156億円)に設定。最終的に移籍が実現することはなかった。
ただそれ以降、サンチョに1億800万ポンドという高額のプライスタグが付けられたこと、ドルトムントが今季リーグ戦でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位に沈んでいること、そして新型コロナウイルスのパンデミックによる財政難もあり、ヨーロッパのビッグクラブからの関心は薄れつつある。サンチョ自身もリーグ戦21試合で6ゴールと調子が上がらず、さらに太ももの怪我で6週間の離脱という状況だ。
しかし、「デイリー・スター」紙が英紙「ザ・タイムズ」の記事を引用した報道によると、ドルトムントはユナイテッドがサンチョを話題に出さないのは「意図的」と考えているとのこと。同選手を巡る関心や噂話が少なくなることで、サンチョの価格を下げようとしているのではないかと感じているそうだ。
ユナイテッドは、イングランド代表DFハリー・マグワイアのパートナーとなれる世界クラスのDFとストライカーの補強が今夏の移籍マーケットでの最優先事項になるとみられ、後者には、トッテナム退団の可能性が浮上しているイングランド代表FWハリー・ケインを狙っているとの報道も。ただ、もしまだ諦めていないとすれば、サンチョ獲得の可能性も残されていることだろう。
果たして、ドルトムントの考える通り、移籍の噂が止んだのはユナイテッドによる巧妙なサンチョ獲得作戦なのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)