アーセナルが今季年俸総額約319億円で11年ぶりにチェルシーを抜いてプレミアリーグ3位に

金満クラブに変化が

 アーセナルが、今季年俸総額でついに11年ぶりにチェルシーを上回り、プレミア3位となったことが明らかになった。英地元紙「デイリー・テレグラフ」が報じている。
 ガナーズは19日に昨季決算を発表し、選手の年俸総額が1億6640万ポンドに上ったことを明かした。その一方で、収益は3億ポンドを突破するなど、収益の健全性を追求するアーセン・ベンゲル監督のポリシーにより圧倒的に優秀な企業体質を示している。
 そして、今季はバルセロナからFWアレクシス・サンチェス、マンチェスター・UからFWダニー・ウェルベックら5選手を獲得したため、年俸総額は現時点で1億8000万ポンドを超えると見込まれている。
 チェルシーは、2シーズン前終了時点で選手の年俸総額が1億7600万ポンドであることを発表している。今季は、開幕前に元イングランド代表MFフランク・ランパード、同DFアシュリー・コールを放出。さらにFWフェルナンド・トーレスをACミランに期限付きで移籍させた。高額年俸のベテランを手放したため、今季の年俸総額の上昇は抑制されていると見られている。
 チェルシーは金満クラブのシンボルだった。ロシア人富豪のロマン•アブラモビッチ氏が2003年7月に買収後、オイルマネーをクラブに注ぎ込み続けた。マンチェスター・シティ(マン・C)がUAEの投資グループに売却され、2011-12シーズンに英国で最も総年俸の高いクラブとなったが、それまではチェルシーが財力の頂点にいた。
 だが、UEFAが11年に、クラブの収益を超えるような補強にはペナルティを課すファイナンシャルフェアプレー制度を導入して以降、チェルシーは収支にも注力するようになっている。
 特集によると、今季は現時点でプレミアリーグの最高給クラブはマン・C。2位は、マンチェスター•ユナイテッドで、アーセナルは3位となったという。昨季FAカップ優勝で9シーズンぶりにタイトルを獲得したベンゲル監督だが、選手年俸も向上した現在、更なる優勝へのプレッシャーが増すことになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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