ケイン、プレミア残留希望もPSGが新天地最有力か 英紙指摘「よく知る監督の下で…」
元トッテナムのポチェッティーノ監督率いるフランス王者はムバッペの穴埋めを期待
今夏の移籍市場では、ストライカーの玉突き移籍が起こるかもしれない。パリ・サンジェルマン(PSG)は、フランス代表FWキリアン・ムバッペの契約延長を望んでいるが、契約延長は実現していない。そのため、後釜のリストアップを開始し、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインも調査をしているようだ。英紙「インデペンデント」が報じている。
これまでケインは、PFA(イングランドサッカー選手協会)年間ベストイレブンに4回選出され、プレミアリーグ得点王にも2度輝いた。今季もここまで19得点を挙げて、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーと、プレミアリーグの得点レースで首位に立っている。個人としては、多くのタイトルを獲得しているケインだが、クラブシーンでは無冠のまま。トッテナムが来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃した場合、移籍する考えを持っているという。
PSGは、ムバッペと2022年6月までの契約を結んでいるが、高額な移籍金を得るためには、今夏の移籍市場で放出しなければならないだろう。「インデペンデント」紙は、「ケインの最大の希望は、イングランドに残り、マンチェスターのどちらかのクラブへ移籍すること」としつつも、いくつかの理由からPSG行きが最も現実的であると伝えている。
まず一つは、PSGの監督が、かつてトッテナムを指揮していたマウリシオ・ポチェッティーノ監督であること。彼らの関係は良好であり、一部では、すでにポチェッティーノ監督がケインに電話をしたという報道もある。
また、トッテナムが要求するとされる1億5000万ポンド(約225億円)の違約金を支払う資金力があること。トッテナムのダニエル・レヴィ会長が、2024年まで契約を残すケインを同じプレミアリーグのライバルに移籍させることを望まないことも、理由に挙げている。
記事の最後は、「イングランドのクラブではないかもしれないが、彼がよく知る監督の下で、多くのタイトルを獲得できるチャンスが増える。そして、ロンドンからはわずか2時間の距離だ」と結んでいる。
ケインが移籍することになれば、トッテナムも新しいFWの獲得に動くことになるだろう。果たしてサッカー界を揺るがすような、玉突き移籍は起こるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)