「暴言リレー」 スールシャール監督息子が参戦、ソン・フンミンへの皮肉に韓国紙反応
ノルウェーでプレーする息子ノアがコメント「僕はソンみたいに寝転んだりしない」
トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンは、現地時間11日に行われたマンチェスター・ユナイテッド(1-3)戦で、ファウル判定を巡って非難の対象となっている。両チームの監督が舌戦を繰り広げる事態になったなか、ユナイテッド監督の息子までもが参戦し、韓国紙は「暴言リレー」と報じている。
物議を醸したのが前半33分のシーンだ。ユナイテッドのウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニがゴールネットを揺らしたが、得点に至る直前のプレーでユナイテッドMFスコット・マクトミネイの右手がソン・フンミンの顔面にヒット。これがファウルか否かのレビューをVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が進言し、クリス・カヴァナ主審がオンフィールドレビューを行った結果、ファウルが認められてノーゴール判定となった。
スロー映像ではマクトミネイが意図的に顔を叩いたようには見えなかったこと、さらに、その場で倒れ込んだソン・フンミンの振る舞いが「大袈裟」と見なされたことで物議を醸し、トッテナムの公式ツイッター上には人種差別的なコメントが相次いだ。
試合後、ユナイテッドのスールシャール監督は「自分の息子が3分間も寝転んだままで、起き上がらせるのに10人の仲間が必要であったのなら、食事は与えないだろう」と、ソン・フンミンの過剰なジェスチャーに皮肉めいたコメントを発した。これには、トッテナムのモウリーニョ監督も「ソニー(ソン・フンミン)の父親は俺よりも優秀である点を踏まえれば、ソニーは幸運だと言える。私は父親であり、父親というものは常に子供を養わなければならない。たとえ子供が何をしたとしても、だ。子供を養うのに盗みを働かなければならないのなら、私は躊躇しないだろう」と、ソン・フンミンへの批判を牽制していた。
ここに参戦したのが、スールシャール監督の息子で、ノルウェー1部クリスチャンスンでプレーする20歳のMFノアだ。ノルウェー地元紙「Tidens Krav」に対し、「僕はソン・フンミンみたいに寝転んだりしない。モウリーニョ監督はただ単に負けたという事実から話題をそらそうとしただけだ」と語ったという。
韓国紙「朝鮮日報」は「スールシャール一家の“暴言リレー”」と見出しを打ち、「マンチェスター・ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督の一線を越えた発言を聞いた息子が同様に暴言を吐いた。父親の攻撃的な発言の背後に隠れ、事実上ソン・フンミンを嘲笑したものだ」と伝えている。
ワンプレーがピッチ外の舌戦に発展し、波紋はさらに拡大している。
(FOOTBALL ZONE編集部)