レアル銀河系軍団OB、「まるで白鳥のようだった」と語るエレガントな選手は?
ジダン、ラウール、ロベルト・カルロス、フィーゴを上回る選手に選んだのは?
レアル・マドリードは、世界中のサッカー選手が憧れるクラブだ。その名声を決定的にしたのが、2000年代前半から中盤にかけて、世界の超一流選手が集い「銀河系軍団」と称された時期だろう。1999年から10シーズンにわたってレアルの右サイドバックでレギュラーを務めた元スペイン代表DFミチェル・サルガド氏が当時を回想した。ポルトガル紙「A BOLA」が報じている。
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銀河系軍団は2000年、最大のライバルであるバルセロナから元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴを引き抜いたのが始まりだった。翌年にはユベントスから元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン、02年にはインテルから元ブラジル代表FWロナウド、そして03年にはマンチェスター・ユナイテッドから元イングランド代表MFデビッド・ベッカムと1年に1人、世界最高級のスターを加えていった。
その後、守備を支えていた元フランス代表MFクロード・マケレレ、元スペイン代表DFフェルナンド・イエロを放出し、あまりにも攻撃偏重になったことでバランスが崩れ、チームは低迷してしまう。それでも、00~03年のチームが残したインパクトは強烈だった。
当時のレアルを知るサルガド氏は、「私が見たなかで、最もエレガントだった選手はジダン。彼がノっている時は、まるで白鳥のようだった。ラウールは、理想的な勝者だった。私たちは『待っていれば、キミの前にボールが来るからラッキーだな』と言っていたけれど、ボールが彼の元に行ったのは運ではない。ロベルト・カルロスは、私が知る限りサッカー史で最高のウインガーだ。そして、フィーゴはとてつもない個人の能力を持っていた。3人に囲まれていても、彼にボールを要求されたよ」と、スターたちの異能ぶりを振り返っている。
そのなかでも、最も強烈だったのは、“怪物”ロナウド氏だったとサルガド氏は言う。「どのレベルにおいても、圧倒的だった。レアルに来た時は、膝に問題があると言われていたけれど、私はまったくそんな感じを受けなかった。メッシ、ロナウジーニョ、エトー、イブラヒモビッチ……そうした選手たちとも対戦したけれど、ゴルド(太っちょの意味でロナウドの愛称)は、彼らの上を行くよ」と、キャリアで出会った最高の選手だったと強調した。
2002-03シーズンのリーガ・エスパニョーラ優勝、2002年のトヨタカップ優勝とレアルのタイトル獲得に大きく貢献したロナウド氏だが、そのプレーはチームメートの脳裏にも鮮烈に残っているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)