鎌田は「フランクフルトの次世代スター」 ヴォルフスブルク戦の“進化の兆し”に独紙注目
堅守の3位ヴォルフスブルク相手に1ゴール1アシストを挙げて勝利に貢献
ドイツ1部フランクフルトの日本代表MF鎌田大地は、現地時間10日に行われたブンデスリーガ第28節ヴォルフスブルク戦(4-3)で1ゴール1アシストの活躍を見せた。地元メディアからはフランクフルトを代表する選手へと飛躍を遂げる可能性があると高評価を受けている。
ヴォルフスブルク戦で2試合ぶりに先発復帰した鎌田は、前半8分に右サイドからゴール前に送られてきたパスを右足で蹴り込んで同点ゴールをマーク。さらに、後半9分には中盤でボールを奪ってからドリブルで敵陣ペナルティーエリア付近まで持ち上がり、最後はポルトガル代表FWアンドレ・シウバにラストパスを送ってチームの3点目を演出した。2ゴールに絡み、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得のライバルである3位ヴォルフスブルクからの貴重な勝ち点3獲得の立役者の1人となった。
フランクフルト地元紙「Hessenschau」は、ヴォルフスブルク戦が鎌田にとって転機とも言える試合になったと分析し、見せ始めている進化の兆しについても触れている。
「アミン・ユネスに代わってヴォルフスブルク戦で先発メンバーに入ったこの日本人選手は、自分がフランクフルトの次世代を担うスター選手になる才能があることをもう一度示した。彼は、攻撃面での良い起点の一つ、あるいは将来性のある個人技の持ち主という評価以上のパフォーマンスを見せられないことがこれまで何度かあったが、ヴォルフスブルクとの試合でもうひと回り成長した。ボールを愛するテクニシャンからチームに貢献できる戦略家へと変わり、そのレパートリーにはフィニッシュの精度とデュエルでの力強さという新たな要素が加わった」
4位フランクフルトと3位ヴォルフスブルクとの勝ち点差はわずか1にまで縮み、フランクフルトとしては予備選に参加することなくCL本大会に出場できる3位以内でシーズンを終えることも十分に狙える状況となっている。躍進を続けるチーム同様に、鎌田にとっても今季は飛躍のシーズンとなりつつあるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)