ハーランド獲得を目論むリバプール、資金捻出で「売却する可能性ある選手5人」とは?
デイビス、ケイタ、チェンバレン、オリギ、フィルミーノを英紙は放出候補に列挙
ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドは、欧州のビッグクラブから引く手あまたの注目銘柄だ。日本代表MF南野拓実(サウサンプトン)の保有権を持つリバプールも獲得に関心を寄せているが、実現にはクラブ史上最高額の移籍金を要する。英紙「デイリー・エクスプレス」は、リバプールがハーランド獲得のために売却する可能性のある5選手をリストアップした。
ハーランドはオーストリア1部ザルツブルクでブレイクし、2019年末にドルトムントへ移籍。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、ザルツブルク時代から通算で15試合出場20ゴールと驚異的な成績を残し、ブンデスリーガではここまで通算38試合で34ゴールをマークしてきた。レアル・マドリードやバルセロナをはじめ、複数のビッグクラブから熱視線が送られている。
ただ、ドルトムントからは1億5000万ポンド(約225億円)のプライスタグを付けられていて、どのクラブにとっても獲得は容易ではない。新型コロナウイルスの影響を受け、今夏の移籍マーケットが開けばリバプールから退団者が出るのはほぼ確実と見られるなか、「デイリー・エクスプレス」紙が、ハーランド獲得のための巨額の資金を捻出するために売却される可能性のある選手として挙げたのは、イングランド人DFベン・デイビス、ギニア代表MFナビ・ケイタ、イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレン、ベルギー代表FWディボック・オリギ、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの5人だ。
デイビスは今年2月にプレストンから加入したばかりだが、公式戦6試合にベンチ入りしたのみでリバプールでのデビューはいまだお預け状態。ユルゲン・クロップ監督は長期的なオプションとしては考えていないという報道もあることから、記事では「プレストン時代はイングランド2部で最高のDFの1人と目されていた。市場価値は270万ポンド(約4億円)と目されているが、もし売却すればかなりの利益を得られる可能性がある」との見解を示している。
また、オックスレイド=チェンバレンについては、2017年にアーセナルから加入してから大成功を収めたと評しつつも、怪我により出場機会が限られていたことを指摘。「プレミア制覇を果たした昨季は重要な役割を担ったが、今季はリーグ戦出場9試合のみだ。またクロップ監督はこの夏に中盤の再編成をする意向で、現時点で市場価値1800万ポンド(約27億円)のオックスレイド=チェンバレンが退団候補なのは明らか」と綴っている。
意外な候補はフィルミーノか。クロップ監督率いるリバプールがUEFAチャンピオンズリーグやプレミア優勝を果たすためには重要な存在だった。しかし、記事ではハーランドが加入した場合にフィルミーノを置く位置がないとし、「得点力でハーランドには絶対に敵わないし、彼がベンチのオプションとしてアンフィールドに残ることはないだろう」と予想。フィルミーノの市場価値が5000万ポンド(約75億円)に近いことを考えると、「売却すればハーランド獲得に必要な資金の大半を作ることができる」と見立てていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)