「同一人物」の波紋 ソン・フンミン、波乱の先制点に英注目「顔面殴打から即座に回復」
マンU戦のソン・フンミンの“失点取り消し”と先制点の流れに英メディア注目
トッテナムは現地時間11日、ホームでのプレミアリーグ第31節マンチェスター・ユナイテッド戦で1-3と逆転負けを喫した。前半33分にユナイテッドがネットを揺らすも、直前に韓国代表FWソン・フンミンがファウルを受けたとしてゴールが取り消しとなったが、直後にソン・フンミンが奪った先制点を、英メディアは「論争の後、顔面殴打から即座の回復を見せ、リードを奪った」と取り上げている。
ビッグ6同士の対戦は、前半から波乱の展開を迎える。0-0で迎えた前半33分、ペナルティーエリア手前でフランス代表MFポール・ポグバのスルーパスに抜け出したウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが左足を振り抜き、ネットを揺らす。しかし、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。ポグバにパスが渡る直前、ボールを保持していたMFスコット・マクトミネイをソン・フンミンが止めようとした際、振り払おうとしたマクトミネイの右手がソン・フンミンの顔面に直撃。ピッチに転倒していたが、主審はオンフィールドレビューで確認した結果、このプレーをファウルと判定し、カバーニのゴールを取り消した。
ジャッジに不満を覗かせていたユナイテッドの選手たちの隙を突くように前半40分、カウンターからソン・フンミンが先制点を奪い、リードを手にしてハーフタイムを迎えた。後半はユナイテッドの逆襲に遭い、最終的には1-3で逆転負けを喫したが、英メディアはソン・フンミンの転倒からゴール奪取の流れに注目している。
英サッカー情報サイト「CAUGHT OFFSIDE」は「論争の後、顔面殴打から即座の回復を見せ、リードを奪った」と見出しを打ち、「ソン・フンミンがマクトミネイとの接触で失点を無効にしたが、ユナイテッドに剣を突き刺したのも、VARの介入をもたらした同一人物だった」と、ソン・フンミンが“失点取り消し”と先制点の両方に関与したと強調していた。
ユナイテッドにとって、ソン・フンミンはより一層の“要注意人物”となったことは確かだろう。