酔っ払い練習で”クビ寸前” レスター岡崎の相棒を発奮させた副会長の言葉とは

「彼がここまで良くなるとは…」

「すると彼は『人生で何がしたいのかよく分からない』と言ったよ。彼はこれまで、これほどの大金を稼いだことはなかったからね。だから、私は聞いたんだ。『君の夢はなんだ? クラブのために何ができるのか、そのことだけを丁寧に考えてみなさい。私は君に投資した。君からはどんな見返りがあるんだい?』とね」

 その後ヴァーディは酒をやめ、トレーニングに懸命に打ち込むようになり見事に更生を遂げた。昨季のリーグ戦で34試合5得点だった男は、今季同じ34試合で4倍以上の22得点を叩き出した。叱咤激励を飛ばした副会長でさえ「彼がここまで良くなるとは分からなかった」という想定外の大爆発で、クラブ創設132シーズン目の快挙達成に大きく貢献した。

 サッカー界の”おとぎ話”と言われるレスターの快進撃の裏には、飛躍を遂げたエースのシンデレラ・ストーリーも隠されていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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