「どうしても勝ちたい相手だった」 浦和へ“リベンジ”宣言、徳島MFの“個人的な思い”
ロドリゲス前監督率いる浦和に敗戦、MF岩尾が胸中を告白 「もう一度整理したい」
徳島ヴォルティスは、11日のリーグ第9節で浦和レッズとのアウェーゲームに臨み0-1で敗れた。昨季まで率いたリカルド・ロドリゲス監督が今季から指揮を執る浦和が相手だっただけに、後半から出場のMF岩尾憲は「個人的な思いとしてはどうしても勝ちたい相手だった」と悔しさを露わにした。
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徳島は連戦を戦う中で中心選手の1人である岩尾をベンチスタートにした。それでも前半、浦和に負傷交代が出てバランスを崩した面があるにしても徳島のビルドアップと、ボールを失った瞬間のプレスは浦和を完全に凌駕した。敵陣でゲームを進める時間も長く、ロドリゲス監督自身が「前半の内容は徳島のほうが良かった」と話したほどだった。
それをベンチで観察していた岩尾は「出ている選手が良い判断を、守備からしていたと思いますし、それによってチャンスも作っていたと思います。非常に自分たちらしいサッカーを目の前で繰り広げているのを見ていて、ボールの動かし方、ポジショニングでもっと優位性があるところを取れると思って見ていましたが、それでも素晴らしい内容だった」と話した。そして、満を持して後半からダブルボランチの一角でピッチに立った。
そうした中でロドリゲス監督もハーフタイムにサイドハーフの立ち位置などを修正。岩尾は徳島の左サイドから攻撃を狙いながら、それが必ずしも上手くいったわけではないと話しつつも「守備では自分たちからアクションを起こして、攻撃では自分たちがボールを握るところはそんなに悪くなかった」と話す。
しかし、ゲーム自体は後半15分にショートコーナーからDF山中亮輔のクロスをMF関根貴大に頭で合わせられた失点が最後まで響いた。ロドリゲス監督が、古巣対決となるこの試合に向けて用意してきたパターンに決勝点を持っていかれる形になった。
試合後に岩尾は「アウェーで非常に難しい試合になると思っていましたが、個人的な思いとしてはどうしても勝ちたい相手だったので悔しさはある。あらためてチームに何ができて、何ができなかったのか、もう一度整理したい」と話した。その上で、「ホームでもう一度浦和さんとできるので、この悔しさは次に取っておけばいい」と、リベンジを期した。
ロドリゲス監督に4年率いられ、昨季にJ1昇格を決めた徳島は、この浦和戦の前まで3連勝とJ1で戦う力が十分にあることを示している。今後、今季就任のダニエル・ポヤトス監督が本格合流し、次の浦和戦までにどのような上積みができるのか。サッカー界で常に特別なカードとなる古巣対決だが、第2ラウンドが楽しみになったと言えそうだ。