「まさにベルカンプ風」 チェルシー21歳MFの美技突破に海外驚嘆「とてつもない」
クリスタル・パレス戦で大活躍のMFハフェルツ、1得点1アシスト以外にも高度な技術で魅了
プレミアリーグの強豪チェルシーは現地時間10日、第31節クリスタル・パレス戦に臨み、敵地で4-1と快勝した。この試合で21歳のドイツ代表MFカイ・ハフェルツは1得点1アシストの活躍を見せたが、海外メディアは試合中に見せた美技に注目している。
ハフェルツは今季レバークーゼンからチェルシーに加入。負傷で戦列を離れる時期もあったが、チームの将来を担う逸材として期待されている。そんな若きレフティーが、クリスタル・パレス戦で輝きを放つ。センターフォワードとして先発すると、前半8分に高い位置でのボール奪取からチャンスを作り、左足のコントロールショットで先制点を叩き込むと、2分後には左サイドのペナルティーエリア内を抜け出し、マイナスのクロスでFWクリスティアン・プリシッチのゴールをお膳立て。チームはその後も前後半に1点ずつを加えて4-1で快勝。UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内となる暫定4位をキープしている。
勝利に貢献したハフェルツだが、この試合ではゴール&アシストシーン以外でも魅せた。2-0で迎えた前半22分、ビルドアップからセンターサークル内でボールを受けたイタリア代表MFジョルジーニョが、相手最終ライン裏に抜け出したハフェルツに浮き球のパスを供給。ハフェルツは後方からのボールを左足のインステップでトラップすると、右から距離を詰めてきた相手DFパトリック・ファン・アーンホルトの頭上を抜く格好となり突破、そのまま右足を振り抜き強烈なシュートを放った。完璧な流れからの一撃だったが、相手GKビセンテ・グアイタの好セーブに遭いゴールとはならなかった。
惜しくも“伝説のゴール”誕生とはならなかったが、卓越した技術に海外メディアも賛辞を送っている。英メディア「スポーツ・バイブル」が、公式ツイッターに「そのフリックはまさにベルカンプ風だった」と綴れば、英メディア「GIVE ME SPORT」も「ハフェルツはとてつもないタッチを生み出し続けた」と注目。もしゴールが決まっていたら「プスカシュ賞の候補だっただろう」とし、「多くのフットボールファンがハフェルツの魔法の瞬間を楽しんでいた」と伝えている。
熾烈な“トップ4”争いのなか、残り7試合で21歳レフティーがどんなプレーを見せてくれるのか、注目度はさらに高まりそうだ。