原因は人種差別!? 元仏代表MF、バルサ移籍も1年で退団の真相「負のスパイラルを…」
2000-01シーズンにバルサに加入したプティ氏が当時の舞台裏を明かす
元フランス代表MFエマニュエル・プティ氏は、現役時代にアーセナルやチェルシーで活躍し、1998年に母国で開催されたワールドカップで初優勝を飾るなど、輝かしいキャリアを送った。アーセナルのレジェンドの1人は2000年夏にスペインのバルセロナへ移籍したが、当時名門に馴染むことはできなかったようだ。スペイン紙「スポルト」が報じている。
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プティが加入したのは、難しい時期だった。2000年夏、バルサはクラブの中心選手だった元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴ氏をレアル・マドリードに引き抜かれた。その穴を埋める補強として、大きな期待を寄せてバルサがアーセナルから獲得したのが、プティ氏、元オランダ代表FWマルク・オフェルマルス氏だった。
アーセナルではセントラルハーフとしてプレーしていたプティ氏は、バルセロナでDFとして公式戦38試合に出場したが、求められたパフォーマンスは示せなかった。当時を、「私が正しく記憶していれば、ほとんどの試合で私は3番手のDFだった。しかし、問題があったのはピッチ内だけではなく、競技以外の問題も多かった。ロッカールームでは選手同士の喧嘩も頻繁にあり、負のスパイラルを脱して、結果を出すことは難しかった」と回想している。
また、ロッカー内で人種差別を受けたと感じたプティは、わずか1シーズンで退団を志願したという。
「サッカーに対する情熱を失っているのを感じたから、そこを離れたかった。クラブとの契約を満了することなく、退団をしたいと感じたのは初めてのことだった。私は4年契約を結んでいたけれど、半年で会長に会いに行き、移籍リストに載せてほしいと頼んだよ」
結局、プティ氏は2001年夏にチェルシーと契約。バルセロナを離れてロンドンへ戻り、3年後にキャリアの幕を閉じた。移籍するタイミングが違えば、スペイン時代の印象はまったく違うものになっていたかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)