中村俊輔は「左足で欧州を征服できた」 伝説の一撃をアジアメディアが回顧「真の侍」
2006-07シーズンのCLマンU戦で生まれた超絶FK弾2発は今なお高評価
元日本代表MF中村俊輔(横浜FC)は、セルティック時代に決めた伝説のFK弾がこれまで何度も海外メディアで取り上げられてきた。すでに15年が経過したが、アジアメディアは「左足のフリーキックでヨーロッパを征服することができた」と、黄金の左足に持ち主にスポットライトを当てている。
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中村は2002年に横浜F・マリノスからイタリア1部レッジーナへ移籍。3年間のプレーを経て、05年夏にスコットランド1部セルティックと契約した。在籍4年でリーグ優勝3回、06-07シーズンには年間MVPに輝くなど、レジェンドの1人として今も高い人気を誇っている。そんなセルティック時代の中村のハイライトと言えるのが、06-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ、マンチェスター・ユナイテッドとの2試合で決めた2本のFKだ。
敵地オールド・トラッフォードでのユナイテッドとの第1節(2-3)では、約20メートルの距離から元オランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サールが一歩も動けない完璧な直接FK弾を叩き込むと、2006年11月21日に本拠地で行われた第5節ユナイテッド戦(1-0)で再び魅せる。
0-0で迎えた後半36分、セルティックは中央やや右のゴールから約30メートルの位置でFKを獲得。キッカーを任された中村が左足を一閃すると、ボールは壁の上を越え急激に落ちる軌道を描いてユナイテッドゴールへ。ファン・デル・サールの懸命の横っ飛びも及ばず、ゴール右上隅を鮮やかに射抜いてみせた。この一撃が決勝点となり、中村は日本人選手として初めてCL決勝トーナメント進出を果たし、セルティックの伝説となった。
インドネシアメディア「INDOSPORT」は、「左足のフリーキックでヨーロッパを征服することができた日本のサムライ、シュンスケ・ナカムラの姿を思い出す」と切り出し、中村について触れている。
「ヨーロッパサッカーにおいて有名なアジア人選手と言えば、ヒデトシ・ナカタ(中田英寿)、パク・チソン、最近ではソン・フンミンの名前が挙がるだろう。その3大ビッグネームの背後で忘れられているのがシュンスケ・ナカムラだ。ヨーロッパではレッジーナ(イタリア)、セルティック(スコットランド)、エスパニョール(スペイン)の3チームでしかプレーしていない。チームのネームバリュー的に、ナカムラの名前が忘れられても仕方ない。しかし、ナカムラが左足で“真のサムライ”として立ちはだかった瞬間があった。
チャンピオンズリーグでマンチェスター・ユナイテッドと対戦した時だ。名手エドウィン・ファン・デル・サール相手に2試合で2得点を決めた。この2ゴールは、セルティックにいたとファンの記憶に名を刻むのに十分だった。もちろん、故郷の日本でプレーを続けているシュンスケ・ナカムラの歩みについて話すのは興味深いことだ」
伝説の一撃は長い年月が経った今も、色褪せることなく語り継がれており、記事ではもっと評価されてもいいという見解も含めて取り上げていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)