ナポリ会長、ペップの“衝撃発言”について「完全に同意」 FIFAとUEFAを猛烈批判

マンチェスター・シティのグアルディオラ監督【写真:AP】
マンチェスター・シティのグアルディオラ監督【写真:AP】

グアルディオラ監督は過密日程を組む「UEFAやFIFAが選手を殺している」と発言

 イタリア・セリエAの強豪ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督によるFIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)への批判に同意するとツイッターで発言している。

 グアルディオラ監督は先週末に行われたレスター戦後、各国の代表に選出されて試合出場してきた選手たちの中で休ませる選手を多く出し、プレータイムを絞った選手もいた。その試合後、「UEFAやFIFAが選手を殺している。それは、試合があまりにも多すぎるからだ」と発言していた。

 この発言は世界中に反響があったが、ナポリを率いるデ・ラウレンティス会長は「完全に同意する」という趣旨の言葉をツイッターに並べた。

「ペップ・グアルディオラの発言に完全に同意する。国内リーグ戦と、そのファンを無視することはできない。実際、彼は『試合が多すぎて、UEFAとFIFAが選手を殺している』と発言した。私はサッカーに興味を持ち始めてから、ずっと応援してきた。ついに賢くて責任感のある人が声をあげてくれた。グアルディオラに感謝したい」

 特に代表チームとクラブチームの関係は、必ずしも利害が一致しない。日本も例外ではなく、先月の代表活動に参加したDF冨安健洋はイタリアに戻った最初のゲームで負傷し、所属のボローニャを率いるシニシャ・ミハイロビッチ監督は「なぜ彼がモンゴル戦に出なければいけなかったのか」と、14-0の大勝で終わった明確に力の差があった試合で冨安が出場したことに明確な批判をした。

 デ・ラウレンティス会長もクラブチームの会長として、選手たちに給与を支払う立場でもあり代表チームの試合増加には否定的な立場を取るだろう。代表チーム、クラブチーム双方の試合数増加はサッカー界が抱える問題として存在し続けているが、名将グアルディオラの発言は現状に一石を投じることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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