ユベントスのピルロ監督、CL出場権失えば“解任論”? 「名声と収入を失う」
ユベントスは勝ち点で並ぶ4位ナポリと7日に対戦 「勝った場合はCLへ前進し…」
イタリア・セリエAを9連覇中の名門ユベントスは、その記録が今季で途絶えることが濃厚になっている。ユベントス専門の情報サイト「イル・ビアンコネーロ」では、現地時間7日のナポリ戦に敗れた場合は、アンドレア・ピルロ監督の解任に踏み切るべきだと論じている。
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ユベントスは2011-12シーズンにアントニオ・コンテ監督の下でリーグ優勝を果たしてから、昨季までマッシミリアーノ・アッレグリ監督、マウリツィオ・サッリ監督と歴任されてきた中で9連覇まで続けた。しかし、今季に就任したピルロ監督は元イタリア代表とユベントスのレジェンド級の選手経験を持つものの、指導者経験は“皆無”。それでも抜擢したユベントス首脳部とアンドレア・アニェッリ会長だったが、その判断はこれまで裏目に出ている。
リーグ首位は皮肉にもコンテ監督が昨季から率いるインテルで、ユベントスはナポリと勝ち点で並ぶ4位だ。そして、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)への出場権を獲得するためには、4位を死守しなければいけないということが、この厳しい論評の根拠になった。
「勝った場合はCLへ前進し、引き分けでも現実的に見ることができる。しかし、敗れた場合は即時に監督交代をすべきだ。ユベントスの将来はCL出場にかかっている。欧州で最も重要なカップ戦への出場を失えば、名声と収入を失う。それは有力な選手たちがチームを離れること、とりわけクリスティアーノ・ロナウドは確実となり、ユベントスでプレーすることの意義を今後の獲得選手にも失わせる。要するに、スポーツ面でも経済面でも大打撃なのだ」
ただでさえユベントスはイタリア国内でも全体的に選手年俸が高額で、新型コロナウイルスの影響で大幅な減収があることからもCL出場による収入を失う打撃は大きい。その上で、解任となる場合でも後任について「ピルロより優秀かは問題ではない」とする。
「ユベントスの危機は必ずしも監督の責任ではない。しかし、緊急事態にクラブができるのは監督解任によるショックを与えることでしかない。交代によりピルロより優れた監督がやってくるかは定かではない。それでも、アニェッリ会長はクラブをCLに導く責任、あるいは義務と言えるほどのものがある。過去の自分自身を否定することになったとしても、それだけはなさなければならない」
本来であれば、U-23チームの監督に内定していたピルロ監督は、そこで指導者としての経験を積んでどこかのタイミングで満を持してトップチームを率いる見込みだった。しかし、その計画の前倒しは長く続いた連覇をストップさせた監督というマイナスイメージをレジェンドに与えることになろうとしている。イタリア代表やACミラン時代の盟友であり親友のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が率いるナポリが、ピルロ監督に最後通牒を突きつけることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)