名古屋DF吉田、連勝ストップで“再スタート”強調 「監督からピリピリ感は出ている」
FC東京戦で連勝はストップも、6試合連続で無失点と守備は鉄壁
名古屋グランパスは4月7日、敵地でのJ1リーグ第8節で湘南ベルマーレと対戦する。前節で開幕からの連勝は「6」でストップしたが、6試合連続で無失点と鉄壁の守備は健在。ベテランのDF吉田豊は「序盤戦は結果も出ているけど、いい意味で当たり前」とさらに先を見据えている。
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マッシモ・フィッカデンティ監督が率いて3年目を迎える名古屋は、開幕節アビスパ福岡戦を2-1でモノにすると、繰り上げ開催の第11節ガンバ大阪戦中止後、3試合連続で1-0の接戦を制するなど、クラブ記録を更新する開幕6連勝を飾った。
前節のFC東京戦でスコアレスドローに終わり、連勝こそストップしたが、失点は福岡戦の後半37分に吉田の不運なオウンゴールで喫したのみ。早くも3ゴールを挙げているMF稲垣祥、DF中谷進之介が日本代表に初選出されるなど、チーム状態は良好と言っていい。
正GKランゲラック、DF丸山祐市、稲垣とともにフル出場を続ける左サイドバックの吉田は5日のオンライン会見で、「多少疲れはあるけど、結果が出ているのでプレータイム的な疲れはない」とし、鉄壁を誇る守備について語った。
「中盤、守備陣はバランスを大きく崩して攻撃に行くことはないです。サイドバックがオーバーラップしたら、片方は残ってバランスを崩さない。0-0の展開では、(ブラジル人FW)マテウスとかが個人能力でやってくれている部分がある。厚みを持たせるために僕らが攻撃に参加するのも一つだけど、しっかり後ろのバランスは崩さずに取られた時のことを考えている。いつもマル(丸山)に『行くな』と怒られます(笑)。守備でリスクマネジメントは90分間考えていますね」
昨季リーグ戦3位の名古屋は、今季もここまで6勝1分で王者・川崎フロンターレに続く暫定2位と好位置につける。それでも、FC東京戦で引き分けに終わったことで、チームの雰囲気がより引き締まったという。
「周囲から見たら、このメンバーなら勝って当たり前というイメージがあると思うけど、僕らもやらなきゃいけないというか、序盤戦で結果が出ているのは良い意味で当たり前。まだまだ先もあります。良いスタートを切れたのは評価すべき点だけど、これをいかに続けていくか。監督からピリピリ感は出ていて、それは僕ら選手にも流れてきている。去年以上のことをやらないといけない。これだけ無失点で抑えていて自信になっていますけど、セットプレーとか試合が止まった時に少しふわっとしてしまうことがあるので、僕、マル、シン(中谷)、(宮原)和也にしても集中を切らさずにやるのが大事だと思います」
鉄壁の守備が健在な限りは、名古屋が大きく崩れることはなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)