大怪我からの復活 長谷川アーリアジャスールが新天地・町田で掲げる“恩返し”

喜ぶポポヴィッチ監督と長谷川【写真:©FCMZ】
喜ぶポポヴィッチ監督と長谷川【写真:©FCMZ】

クラブ史上初の招待シート設置など、若手やサッカー少年・少女のお手本になる存在に

 今季は開幕節のモンテディオ山形戦(1-1)でスタメンに名を連ねると、第2節ジュビロ磐田戦(3-1)では途中出場から新天地初ゴールをマーク。ここまで5試合すべてでピッチに立ち、FW中島裕希、DF水本裕貴、FW鄭大世とともに精神的支柱の1人としてチームを支えている。

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「ありがたいことに、いろんな経験をして、すべての面において成長させてもらっています」と語る長谷川。今年4月からスタートした、町田市を中心とするサッカーチームの選手や関係者をホームゲームに招待する「ARIA SEAT18」もその一つで、招待シート設置はクラブ史上初の試みとなる。

「小さい頃、プロサッカー選手に『頑張れよ』と声をかけていただいて、すごく嬉しかったのは今でも覚えています。自分がプロサッカー選手になって、年齢も重ねていろんな経験もしてきました。何かみなさんに恩返しできないかと考えた時に、町田市を中心としたサッカー少年・少女がプロサッカー選手の戦っている姿を見たり、あの雰囲気を肌で感じることで何かきっかけになったら嬉しいと思って、クラブに提案させてもらいました。コロナ禍ではありますけど、FC町田ゼルビアには地域とみなさんと一緒に盛り上げていこうというビジョンがある。今回の『ARIA SEAT18』で、チームの後輩やこれから町田に入ろうとしている子供・選手たちに、こういうこともできると見せられたらいいなと思います」

 町田は、3月27日に行われたJ2リーグ第5節ヴァンフォーレ甲府戦(1-0)で今季初となる無失点で2勝目。4月4日の第6節ツエーゲン金沢戦では、ホーム初勝利と連勝を狙う。長谷川も「金沢は上位(3位)にいて、対戦相手として申し分のないチーム」と気を引き締める。

「甲府戦を1-0で勝てたのはチームにとって大きかったし、無失点で抑えられたのはポジティブな要素。今はキャンプから積み上げてきて、5試合を戦って出てきた課題も克服しながら一つずつ成長しています。ホームで勝てていないので、金沢戦では町田のファン・サポーターのみなさんの前でしっかり勝ち点3を取りたい。まずは目の前の試合に対してみんなが戦っていくこと、どういう結果を得られるかを考えて、日々過ごしていくことが大事だと思います」

 長谷川はプロ15年目の今季も1人の選手として、1人の人間として、円熟味を増している。

※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。

【試合情報】
開催日:2021年4月21日(水)
カテゴリー:J2リーグ第8節
対戦カード:FC町田ゼルビア vs FC琉球
キックオフ時間:19:00
試合会場:町田GIONスタジアム

情報・試合に関するイベント情報などはこちら
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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