浦和レッズがACL日韓対決で中東の笛の餌食に! サウジ人主審が相手の同士討ちにPKを与える世紀の大誤審

浦項DFが味方の顔面を蹴り上げるアクシデント

 アジアの戦いでは悪い意味で恒例となってしまった世紀の誤審騒動に浦和レッズが翻弄された。3日のAFCチャンピオンズリーグ第6節の浦項スティーラーズ戦で、0-0で迎えた後半18分、事件は起きた。

 浦項がフリーキックから浦和ゴール前にボールを上げると、両チームの選手がもつれて浦項の選手が倒れ、浦和FWズラタンのファウルとみなされて、浦項にPKが与えられた。しかしこの場面ではズラタンと競り合っていたDFパクの背後からDFキムが足を出して、倒れ込んだパクの顔を思い切り蹴り上げていた。完全なる同士討ちだった。蹴り上げる際にはキムはDF森脇を完全に抱え込んでいたが、サウジアラビア人レフェリーのファハド・アルミルダシ氏はホイッスルを鳴らしてPKを宣告した。そして、この世紀の大誤審によるPKを決められて浦和は、0-1と先制を許してしまった。

 浦和は浦項とのアウェーゲームでもかなり厳しいジャッジでPKを取られて失点し、そのゲームを敗れてしまっている。またしても、浦和に襲いかかった中東の笛だが、露骨な誤審に、アルミルダシ主審は後ろめたさを感じたのだろうか。そして、後半41分、浦和がズラタンに入れた縦パスはわずかに合わなかったが、今度は浦項DFにハンドがあったとして、今度は浦和にPKが与えられた。このチャンスにFWズラタンがゴール左に決め、1-1の同点に追いついた。

 結局試合はドローで終わり、浦和はシドニーFCを逆転するチャンスを失い、グループステージ2位通過となった。もはや受難としか言いようのない誤審となった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング