東京五輪世代「ポジション別最新序列」 サバイバル激化、“当確”に近づいた選手は?
複数の役割をこなせる前田は最有力の1人、1得点の林が序列を大きく上げたか
【FW】
― 前田大然(横浜FM)
○ 田川亨介(FC東京)
◎ 林 大地(鳥栖)
― 上田綺世(鹿島)
○ 食野亮太郎(リオ・アヴェ)
― 小川航基(磐田)ほか
4バックにしても3バックにしても基本1トップのチームで、本職FWに与えられる枠は2枚だろう。18人枠という意味で外せないのが前田で、1トップのスタメンとジョーカー、さらにサイドでも起用できる。アルゼンチン戦は怪我という理由がはっきりしており、コンディションを上げてくれば最有力の1人だ。
田川は1戦目のアルゼンチン戦で先発したが、飛び出しに加えて必要に応じて効果的なポストプレーも見せるなど、これまでの代表活動での存在感は確実に高まっている。
それ以上にアピールしたのが追加招集の林だ。瀬古からのスーパーパスからゴールを叩き込んだだけでなく、前からの守備やスペースメークも効果的だった。攻撃の中心である久保も「やりやすい」と語っており、大きく序列を上げたことは間違いない。ただ、前田と林だと高さのないFW陣の構成になってしまうのがネック。その意味でも負傷から戻ってきた上田の奮起に期待したいところだ。
もっともボランチと同様にオーバーエイジが使われる可能性の高いポジションであり、この中での競争だけでなく、明確な結果を出していく必要がある。
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(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)
河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。