強気の手倉森監督 国際大会3連敗のイラク相手に「次は勝てる」とリベンジ誓う
明確な守備の修正点
「失点は気分が悪いだけ。ポジショニング、クリアは課題がある。(3失点目の)FKの時は壁が一枚足りなかった気がする。そこをうまくまかれた。今回、オレが勉強になったのは、Jリーグではバックパスからのクロスは、1、2回触ってから入れてくるから、中の準備をする時間があるが、きょうはワンタッチで放り込んできた。いつもはラインを取るのを優先してきたけど、それだとやられる。アジアの戦いでは、エリア内は人につかないといけない。もう、バックパスからのワンタッチではやられない」
2失点に絡んだ明治大DF室屋成のミスを吐き捨てるように憤った。その一方で指揮を執っていたJリーグとの違いを挙げ、クロスへの対応、エリア内でのマークの徹底を修正点に挙げた。
「弱くて負けたのか、と。そうじゃない。目指しているサッカーをやれたけど、勝負で負けた。クウェートには4―1で勝ったが、また悔しさを味わうことになった。イランにはこの世代3連敗。『ここの壁を破れたら自分たちの成長を示せる』と試合前に言っていた。示せなかったが、オマーンの時より仕掛けられる場面はあった。勝ち取る準備ができた。(選手たちには)決勝トーナメントで当たって、負かして、優勝しようと言った。このタイミングでイラクに悔しい思いをさせられたのは好都合だった」
この年代には過去、2012年のAFC、U-19アジア選手権準々決勝でイラクに1-2で敗れ、U-20W杯出場権を逃した苦い記憶がある。1月のオマーンで行われたU-22選手権でも準決勝で0-1と敗戦を喫している。イラク戦3連敗となったが、1月の対戦時よりは進歩を実感。決勝トーナメントでのリベンジを誓った。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web