ニューカッスルは今夏に武藤嘉紀の放出希望か エイバル完全移籍の“二つの条件”は?
エイバルが移籍金を払うこと、スペイン1部に残留することが条件
日本代表FW武藤嘉紀は今シーズン、イングランドのニューカッスルからスペインのエイバルへレンタル移籍中だ。ニューカッスル地元紙「クロニクル・ライブ」は、武藤が夏の移籍市場でエイバルへの完全移籍を求めているものの、実現するためには二つの条件を満たす必要があると報じている。
ニューカッスルは2018年夏に移籍金950万ポンド(約14億5000万円)を支払い、マインツから武藤を獲得していたが、今季開幕前までに28試合出場2ゴールと結果を残せていなかった。スティーブ・ブルース監督から戦力外通告を受け、武藤はスペイン1部リーグのエイバルへレンタル。今季ここまで公式戦24試合に出場し、3得点2アシストを記録している。
武藤はニューカッスルと週給5万4000ポンド(約820万円)の契約を結んでおり、現在はエイバルがその一部を負担している。ニューカッスルは武藤がエイバルへ完全移籍することで、この出費を抑えるとともに、移籍金を得ることを狙っているようだ。
記事では。「ニューカッスルは昨夏、レンタル費を取り戻すことはできた。だが、契約満了まで12カ月を切ることになる武藤を完全移籍で放出し、移籍金を得られれば、十分に満足できる」と、報じている。
また、武藤自身もエイバルに残ることを希望していると伝えられているが、ドイツの移籍専門サイト「Transfermarkt」が推定市場価格を280万ユーロ(約3億6000万円)に設定している武藤に対し、ニューカッスルがどれだけの移籍金を要求するかが、今後のポイントになりそうだ。
さらに昨夏には日本代表MF香川真司(現PAOK)が2部リーグの外国人枠を理由にサラゴサを契約解除されたが、リーガで18位と降格圏内に沈んでいるエイバルが2部降格となれば、完全移籍できる可能性はさらに低くなりそうだ。残りのシーズンでどれだけエイバルを勝利に導けるかは、武藤にとって来季の自身の道を切り開く意味でも重要になるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)