限られた時間で2ゴール、古橋の「貪欲な姿勢を評価したい」

＜途中出場＞
■浅野拓磨（パルチザン／FW／←ハーフタイムIN）＝★★★★

　パルチザンで結果を残すなかで代表に招集され、韓国戦では決定機をものにできなかったが、この試合では後半開始から出場チャンスを獲得。ゴールへの執念を見せ、終了間際に1ゴールを奪ったほか、古橋の得点を導くスルーパスなど持ち味を発揮した。

■稲垣　祥（名古屋グランパス／MF／←後半18分IN）＝★★★★

　A代表デビュー戦でいきなり2ゴール。1点目は大迫のキープが素晴らしかったとはいえ、正確にコースを射抜いた稲垣のキックもさすがの一言。2点目も左足で厳しいコースに決めた。出場時間を考えれば満点は与えられないが、本人にとっては最高のデビューになっただろう。

■中谷進之介（名古屋グランパス／DF／←後半19分IN）＝★★★★

　相手を圧倒するなかで守備面での関与は限られていたが、ビルドアップ時には代表デビュー戦となったなかでも冷静に対応。しっかりと役割をこなして完封勝利に貢献した。

■畠中槙之輔（横浜F・マリノス／DF／←後半26分IN）＝★★★★

　一方的に相手を押し込む試合展開のなかで途中出場し、持ち前のパスセンスを発揮。安定したビルドアップで攻撃にリズムを生んだ。

■古橋亨梧（ヴィッセル神戸／MF／←後半26分IN）＝★★★★

　出場直後の後半28分に左サイドから強烈なシュートを放って伊東のゴールにつなげると、短い時間で見事に2ゴール。貪欲にゴールを狙い続けた姿勢を評価したい。

［PROFILE］
金田喜稔（かねだ・のぶとし）

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車（現・横浜FM）の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。