「絶対に受け入れられない」 独代表クロース、2022年W杯開催国のカタールに苦言
移民労働者の現況についてポッドキャスト番組で言及 「異常な湿度」
レアル・マドリードのドイツ代表MFトニ・クロースが2022年ワールドカップ(W杯)開催国のカタールを批判している。大会に向けた準備を進めるなかで、移民労働者の労働環境が整っていないことなどを「受け入れられない」と苦言を呈した。
来年に迫ったカタールW杯。同国の厳しい暑さの関係から、大会史上初の冬季開催が決定している。そうしたなかで、クロースは弟のフェリックスと一緒に配信しているポッドキャスト番組の中で、大会の準備を進める現地の移民労働者が酷使されている現状があると問題を指摘している。
「移民労働者は50度の猛暑の中で何日も休むことなく働かされている。彼らは異常な湿度の中での労働で、水も飲めず、栄養不足に苦しんでいる」
クロースはカタールが開催国に選ばれたことを「良くなかった」と主張。同国では同性愛が禁じられていることや労働者の不遇ぶりについて言及し、「これらのことは絶対に受け入れられない」とカタールの現状について批判した。
「W杯をボイコットすることはないが、それが労働条件の改善につながるだろうか? 私はそうは思わない」
4年に1度のサッカーの祭典は世界中から大きな注目を浴び、経済的な影響があることは間違いないが、クロースはそれが現地労働者を助けることになるかはわからないと問題提起していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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