2連勝の森保ジャパン、3月シリーズで出た“収穫”と“課題” キーワードは「バランス」

2連勝した日本が抱える“課題”とは…「1人だけの問題ではない」

 一方で2試合通しての課題は主将の吉田が分析する。W杯最終予選に“王手”をかけたものの、最終目標は本大会での史上最高成績となるベスト8以上。目指すべき場所へ到達するための「一番の近道」は個々のレベルアップだと話す。

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「チームとしてはもっと強い相手と戦って試合の中で高いパフォーマンスを出す、その経験が大事。選手各々がそういう経験を自チームですることも大事。欧州の本当に強いチームでやっている選手はまだまだ少ない。夏に移籍する選手が1人でも多く出て、そういうところに身を置くのが一番の近道。国内組で選出された選手もこの合宿を経ていろんなことを感じたと思う。上のレベルで誰かがやれば、おのずと下も刺激を受けて相乗効果的にいい方向に向かっていく。1人だけの問題ではなくて、1人でも多くの選手が身を置くのが一番大事」

 この2試合で攻撃の中心として改めて欠かせない存在だと示した大迫も、「経験の部分でも若い選手は出てきているのでこれを続けることがW杯で勝てるチームになってくると思う。それぞれが各チームでしっかりと存在感を出していかないといけない。特に僕がそうですね」と、所属クラブで継続的に結果を出し続けることが必要だと主張する。

 勝利によって自信は得られたが、選手たちの顔には慢心しない“危機感”も現れていた。次の活動は6月。2次予選を勝ち抜き、厳しい戦いが待つ最終予選へ――。さらなるレベルアップを遂げた森保ジャパンを期待したい。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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