「すごくやりやすい」 先制弾の林大地と“初対面”久保建英、好連係に両者手応え
初招集の林大地が“地元”九州でアピール弾を挙げる 「決めないといけない責任」
東京五輪世代のU-24日本代表は29日、北九州スタジアムでU-24アルゼンチン代表との国際親善試合2連戦の第2戦を戦い、3-0で勝利した。前半終了間際、初招集のFW林大地(サガン鳥栖)はDF瀬古歩夢(セレッソ大阪)からのロングパスに反応し、GKとの1対1を決めて先制点をマーク。初めて縦関係を組んだMF久保建英(ヘタフェ)とも好連係を見せた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
拮抗した展開を破ったのは初招集の林だった。両チームともなかなか決定機と言えるチャンスを生み出すことができずに試合が進んだなか、前半45分に一発で仕留めた。林は瀬古からのロングフィードを背後に抜け出しながらトラップすると、GKとの1対1で冷静なシュートを決めて先制。初ゴールを挙げてチームの勝利に貢献した。
「歩夢からいいボールがきたので、決めないといけない責任がFWにある。ゴールにつなげられて良かった」
今回、初めて東京五輪世代の合宿に招集された。大阪体育大在学時の2019年に特別指定選手として鳥栖でデビュー。プロ1年目の昨季は31試合9得点の活躍を見せた。もともとG大阪ジュニアユース出身で、DF初瀬亮(ヴィッセル神戸)やMF市丸瑞希(FC琉球)、FW高木彰人(ザスパクサツ群馬)ら2017年U-20ワールドカップ(W杯)メンバーとともに中学時代に全国三冠を達成した世代だ。ジュニアユース時代の後輩MF食野亮太郎(リオ・アヴェ)とはこの日ともにピッチに立った。ユース昇格がかなわなかった林は履正社高に進学。全国選手権でベスト8入りを成し遂げ、大阪体育大時代には点取り屋としての才能に磨きをかけた。
この日、トップ下に入った久保と初めて縦関係で組んだ。試合前には「タケは技術がすごくある。周りをウロチョロしといて欲しい」と伝えていた。初対面だったものの、好連係を築き上げ、南米予選1位通過の強豪相手に脅威となった。久保も林との“コンビ”に手応えを感じていた。
「正直初対面で、(林は)ニュースで見ているぐらいで『点とっている選手』という印象だった。今日組んでみて大体分かったし、個人的にやりやすい。しっかり選手として成熟しているし、やることがはっきりしている。そこまで意図が見えやすい選手はあまりいないのですごくやりやすい」
東京五輪へ向けたメンバー選考のサバイバルで存在感を発揮することができた林。“地元”九州で沈めた一撃で自信と経験を積んだはずだ。