「同じ相手に負けるなんてありえない」 2アシストの久保建英を奮い立たせた強い覚悟
久保は高精度なCKから2アシストで勝利に貢献
U-24日本代表は29日、北九州スタジアムで行われたU-24アルゼンチン代表との国際親善試合の第2戦で3-0の快勝を収めた。2試合連続で先発出場したMF久保建英(ヘタフェ)はコーナーキック(CK)からDF板倉滉の2ゴールを演出。「同じ相手にホームで負けるなんてありえない」と闘志を燃やして臨んだ一戦で、「個人としてもチームとしてもリベンジできて文句ない勝利」と勝利を噛み締めた。
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トップ下で先発した久保が、存分に輝いた。前半から左右に幅広く動きながらチャンスを演出。相手の激しい守備にも動じずにパスを散らし、日本の攻撃にリズムを生んだ。チームが前半45分にFW林大地のゴールで先制すると、久保が後半にキッカーとして魅せた。後半23分、日本は左CKを得ると、久保が左足でアウトスイングのボールを中央に上げ、後ろから走り込んできた板倉が打点の高いヘディングを決めた。さらに同28分にも再び久保の左CKから板倉が豪快なヘディング弾。2戦連続スタメン出場で攻守の軸として期待される2人が、勝利を決定づける立て続けのゴールを奪った。
「結果という形でチームが苦しい時間帯に2点目、3点目とアシストできたのは良かった。1本目は板倉選手を狙って、2本目は空いているスペースに蹴って誰かが入ってくれればという感覚だった。決まって良かった」
初戦はフル出場したものの0-1で敗戦。点差以上の課題が残る結果となった。中2日で東京から北九州への移動も含む厳しい日程。東京五輪本番を想定したスケジュールで久保のコンディションも万全ではなかった。それでも、勝利だけを追い求めてピッチに立った。
「同じ相手にホームで負けるなんてありえない。打撲とかいろいろあって、治るか治らないかというところだった。無理するなと言われていたけど、チームスタッフ、トレーナーの方々がケアしてくれて結局間に合った。試合出られて、個人としてもチームとしてもリベンジできて文句ない勝利」
誰よりも強かった“リベンジ”への覚悟。その思いが強豪アルゼンチンを意気消沈させる2アシストにつながった。
(FOOTBALL ZONE編集部)