トッテナムでは「優勝できない」 ケインに“ビッグクラブ移籍”推奨の声が続出
プレミアでゴール量産もタイトルには無縁、元同僚も移籍を勧める
イングランド代表FWハリー・ケインはトッテナムの不動のエースストライカーとして活躍し、プレミアリーグ得点王を2度も獲得しているが、いまだチームタイトルには縁がない。そんな世界屈指の点取り屋に対し、ビッグクラブ移籍を推す声が続出している。
トッテナム下部組織出身で27歳のケインは、下部リーグへのレンタル移籍を繰り返した後の2013-14シーズンにトップチームに定着。14-15シーズン以降は今季も含めてリーグ戦7年連続17得点以上を記録している。
しかし、トッテナムが近年タイトルとは縁がないことから、ケインもチームタイトル獲得の経験がない。元同僚であるFWジャーメイン・デフォー(現レンジャーズ)は、英ラジオ局「talkSPORT」で自身の経験を交え、ケインもビッグクラブへ移籍すべきとの持論を展開している。
「数年前であれば、彼(ケイン)はそこに留まるべきだったと言っていただろう。彼はレジェンドだ。だが、私はトッテナムを離れ、レンジャーズという別のビッグクラブでプレーすることになり、そのクラブでプレーすることの重要性やメンタリティー、毎試合勝つことの重要性、基準、要求を目の当たりにした。タイトルを獲得しなければならないが、それでも十分ではない。実際にそれを成し遂げた感覚は素晴らしいものだ。自分のキャリアの中で、もっと早く経験できていれば良かったと思った。
ハリー・ケインがトロフィーを求めているのであれば、彼は移籍しなければならないようだ。彼がチームを去るのは簡単なことではないと思うし、クラブ史上最多スコアラーとしてさらにその先を見たいと思っているかもしれない。
彼はいくつかのトロフィーを手にすることができるかもしれないが、優勝メダルを渇望しているというなら、出ていかなければいけないだろうね」
イングランド代表として長く活躍したデフォーは、10シーズン以上トッテナムでプレーしたが、獲得したタイトルは07-08シーズンのリーグカップのみだった。18年からプレーするスコットランドの名門レンジャーズで今季プレミアシップを制し、メジャータイトル獲得の重要性を実感したという。それだけにケインにもタイトル獲得のチャンスがより大きいクラブでプレーしてもらいたいようだ。