迷走するミラン監督に伊紙が酷評の嵐 データでも前体制に比べて悲惨な結果に…

就任後1勝2分1敗のブロッキ新監督を断罪

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランのクリスティアン・ブロッキ監督が、酷評の嵐にさらされている。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、ブロッキ監督が前任のシニシャ・ミハイロビッチ監督にデータ上も全ての面で劣っていると痛烈に批判している。

 ミランは、4月9日のユベントス戦に1-2と敗れてリーグ5戦未勝利となった段階で、ミハイロビッチ監督を更迭した。トップ下を置くシステムを愛するシルビオ・ベルルスコーニ会長との潜在的な確執が表面化し、側近たちが止めるなかを、会長の独断専行で下部組織からブロッキ監督を昇格させたと報じられている。

 そのドタバタ劇から4試合が過ぎたが、ミランは1勝2分1敗とブロッキ政権下で勝ち点を5しか積み上げられていない。これは1試合平均で1.25ポイントになり、同1.5ポイントを稼いでいた前任者に劣っているとしている。また、得失点の数字でもミハイロビッチ体制未満のデータが出ている。4試合で5得点の平均1.25は前任者の平均1.3に劣り、同じく5失点の平均1.25は同1.1よりも悪化している。

 しかも、その4試合の対戦相手を見ると事態はより深刻になる。最終節のローマ戦以外に上位対決が残っていない状態でチームを引き継いだブロッキ監督は、14位サンプドリアに勝利したものの、17位カルピに引き分け、最下位の20位ベローナに敗れ、19位フロジノーネに引き分けた。最低でも3勝1分が合格点とされる格下相手との4試合でのデータが、下位チームと1度しか対戦しておらず、王者ユベントスや2位ナポリとのホーム&アウェーの対戦を終えているミハイロビッチ時代に劣る結果になっているのだ。

 

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