19位の格下に屈辱ドロー劇のミラン監督が意味不明な珍問答 「エースがいないから4-4-2できない」
「ミハイロ未満」と吹き荒れる批判の嵐
後半途中で本田を下げてからは3人のセンターフォワードが中央に固まる4-3-3に変化し、最後の時間帯はFWジェレミー・メネズも入れて4トップシステムを敢行した。強烈なゴリ押しが同点ゴールを呼び込んだ形で、結果的に采配は吉と出た格好になった。だが、セリエB降格決定が間近に迫る19位フロジノーネを相手に決定機を何度も創出したわけでもない。イタリアメディアやサポーターの間には、盛んに「ブロッキは(前任者の)ミハイロビッチ未満だ」と批判の嵐が吹き荒れている。
リーグ残り2試合とイタリア杯決勝に来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権を懸けるミランだが、前節で最下位ベローナに敗れ、今回19位フロジノーネ相手に辛くもドローという結末に終わっても、ブロッキ監督は結果よりもまず「ベルルスコーニ・システム」の維持に腐心しているようにも見える。
ブーイングの嵐で怒れるサポーターを珍問答で困惑させた会長子飼いの新人監督とともに、ミランは凋落の一途をたどっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images