元英代表FWジェイ、てんかんとキャリアの関係に言及 「まったく影響はなかった」
ジェイは「夢は達成できる」と、同じてんかんに苦しむ人にもエール
3月26日はてんかん啓発の日「パープルデー」となっている。突然、意識を失うなどの発作が起こるてんかんは、100人に1人が患者になると言われている病気だ。自身も10代の頃にてんかんの発作を起こし、それ以降も向き合っている北海道コンサドーレ札幌の元イングランド代表FWジェイが、英衛星放送局「BBC」で特別インタビューに応じている。
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2015年から日本でプレーしているジェイが、初めててんかんの発作を起こしたのは、アーセナルの下部組織にいた10代の頃だったという。友人たちと遊んでいた際、突然、意識がなくなり、その後、病院でてんかんと診断された。
その後、自身がてんかんであることを明かしていなかったジェイだが、発作はその後も時々起きたという。それでもイングランドのプレミアリーグでプレーするサッカー選手になり、イングランド代表にも招集された。2017年11月3日には、数日間、薬を飲み忘れたことで練習中に発作を起こして病院に運ばれたが、てんかんを抱えていることをハンデだと思う必要はないと訴えている。
「僕はてんかんを病気のように認識されたくないんだ。ただ、僕は注意喚起をしたい。なぜならスポーツ界にいる多くの人は、自身がてんかんであることを口にしたくないはずだからね。それでも、人々の助けになりたいんだ」
てんかんを発症したジェイはだが、「サッカーのキャリアには、まったく影響はなかった」と強調。そして、札幌の練習中にてんかんを起こし、てんかんを抱えていることが周知されたことである変化が起きたと説明した。
「発作が起こるまで、人々は僕がてんかんを抱えていることを知らなかった。でも、それからは、僕の元に『子供がてんかんを持っているから、スポーツを禁じていました』という内容のメッセージが、たくさんの人から届くようになったんだ。でも、僕がプレーしている姿、僕のキャリアや、これまで夢を実現してきた姿を見て、今ではスポーツをやらせてもいいんだと思うようになってくれた。たくさんの子供たちが、スポーツに戻ったと聞いているよ」
そしてジェイは、てんかんを抱えていても、スポーツができ、夢を追いかけられると強調した。
「自分の夢は、すべて達成できるんだ。てんかんを持っている人は注意をしなければいけない。それでも達成したいことは、すべてが達成可能なんだ」
38歳となった今も、てんかんと付き合いながら、Jリーグの舞台でプロサッカー選手として活躍を続けるジェイ。その姿は多くの人たちにとって、希望となり続けるはずだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)