浦和、興梠スタメン復帰も4戦連続無得点 得点力不足の課題は“サイド一辺倒”?
ショートパスでの中央突破のパターンは見られず、最終的にサイドへ行く傾向
ロドリゲス監督のプレシーズンでの攻撃トレーニングや、今季開幕後の攻撃を見れば、最終的にはサイドを攻撃してクロスというパターンが多い。この試合の2トップのシュートもクロスからのヘディングであり、これまでの「惜しい」という場面もサイドからのボールに偏っている。これまで、ショートパスでの中央突破というパターンは見られず、最終的にはサイドにボールを運んでいく傾向が見て取れる。
たしかに浦和にはMF汰木康也、MF関根貴大、MF田中達也といったサイドの突破に魅力のある選手が豊富であり、この試合は欠場したがDF山中亮輔にも正確なアーリークロスという武器がある。そうした意味では選手の特性にマッチしているとも言えるが、サイド一辺倒というのも考えものだろう。
今季に10年連続リーグ戦二桁ゴールが懸かる興梠も、決してクロスからゴールを奪う能力が低い選手ではないが、中央突破から背後に抜け出すゴールパターンも持ち合わせる。エースの復帰戦でいきなりの変化は生まれなかったが、西の話す「そればかりにならずに」という部分が生まれてくるかが、得点力不足の現状に変化を与える鍵になるのではないだろうか。
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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
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